SNSで時々見かける「個人間融資くじら」。お金に困っている時、つい「本当に借りれるなら…」と気になってしまいますよね。しかし、その手軽そうな言葉の裏には、とても大きな危険が隠されています。結論から言うと、「個人間融資くじら」は正規の業者ではなく、違法なヤミ金融である可能性が極めて高いです。
この記事では、「個人間融資くじら」の実態を詳しく解説します。本当に借りれるのかという疑問に答えつつ、絶対に関わってはいけない「危険サイン」を7つにまとめました。甘い言葉に騙されて取り返しのつかないことになる前に、正しい知識で自分の身を守りましょう。
個人間融資くじらとは?その実態に迫る
「個人間融資くじら」という名前、Twitter(X)やネット掲示板で目にしたことがあるかもしれません。親しみやすい名前とは裏腹に、その正体は非常に不透明です。彼らはなぜ「個人」を名乗り、どのような人たちを狙っているのでしょうか。まずは、その実態から見ていきましょう。
1. SNSや掲示板で見かける「くじら」の正体
「くじら」とは、主にSNSや個人間融資の掲示板で活動している貸し手の俗称です。個人を名乗っていますが、その多くは組織的に活動するヤミ金融業者です。国や都道府県に届け出をしていない無登録の業者であり、法律を守る気は全くありません。
彼らは、公的な審査が通らない人や、すぐにお金が必要な人の弱みにつけ込みます。親切な個人を装って近づいてきますが、その目的は法外な利息を搾り取ることだけです。
2. なぜ「個人間融資」を名乗るのか?
ヤミ金融業者が「個人間融資」という言葉を使うのには理由があります。「ヤミ金」や「金融業者」と名乗ると、誰もが警戒してしまいますよね。そこで「個人」を名乗ることで、警戒心を解かせようとしているのです。
「困っている人を助ける個人」というイメージを演出し、あたかも安全な取引であるかのように見せかけます。しかし、やっていることは貸金業法や出資法に違反する、まぎれもない犯罪行為です。
3. くじらがターゲットにするのはどんな人?
彼らが主に狙うのは、正規の金融機関からお金を借りられない人たちです。例えば、過去に返済を延滞してブラックリストに載ってしまった人や、安定した収入がない人、誰にも知られずにお金を借りたいと考えている人などが挙げられます。
「審査なし」「ブラックOK」といった甘い言葉は、こうした切羽詰まった状況の人々を誘い込むための罠です。困っている時ほど、こうした言葉に惑わされない冷静な判断が求められます。
【結論】個人間融資くじらから本当に借りれるのか?
一番気になるのは、「結局、くじらからお金は借りられるの?」という点でしょう。融資が実行されるケースは確かにありますが、それは新たな地獄の始まりに過ぎません。借りる前にも、借りた後にも、巧妙な罠が仕掛けられています。その手口を知れば、絶対に関わってはいけない理由が分かるはずです。
1. 融資は実行されるが、その先にあるもの
運良く(悪く?)お金が振り込まれることもあります。しかし、それはヤミ金融業者があなたを「カモ」としてロックオンした証拠です。一度借りてしまえば、彼らの顧客リストに載り、関係を断ち切ることは非常に困難になります。
最初に貸す金額は少額でも、そこから法外な利息が雪だるま式に膨れ上がります。そして、過酷な取り立てが始まり、精神的にも経済的にも追い詰められていくことになるのです。
2. 借りる前に要求される「保証金」や「手数料」の罠
融資を申し込むと、「保証金として先に1万円振り込んでください」「手数料が必要です」などと言って、先にお金を要求してくるケースがあります。これは「押し貸し詐欺」の典型的な手口です。
言われた通りにお金を振り込んでも、融資は実行されません。そのまま連絡が取れなくなり、お金だけをだまし取られて終わりです。正規の業者が融資の前にお金を要求することは絶対にありません。
3. 完済させずに利息を搾り取る手口
ヤミ金融業者の目的は、元金を返済させず、利息だけを半永久的に支払わせ続けることです。そのため、返済日になると「今は利息分だけでいい」「元金はまた今度で」などと言って、完済を妨害してきます。
これを「ジャンプ」と呼び、一度このサイクルに陥ると抜け出すのはほぼ不可能です。借りた側は、いつまでも終わらない返済地獄に苦しむことになります。
絶対に関わるな!個人間融資くじらの危険サイン7つ
「個人間融資くじら」のようなヤミ金融業者には、共通する特徴があります。これから紹介する7つのサインのうち、一つでも当てはまれば、それは間違いなく危険な相手です。トラブルを未然に防ぐために、これらのポイントをしっかりと覚えておきましょう。
1. SNSや個人LINEだけで取引が完結する
正規の貸金業者は、必ず対面や郵送、あるいはセキュリティの確保された自社ウェブサイトで契約手続きを行います。SNSのダイレクトメッセージや個人のLINEアカウントだけで、お金の貸し借りの話が進むことは絶対にありません。
2. 貸付条件(金利・返済周期)が明記されていない
貸金業法では、金利や返済方法などの貸付条件を明確に提示することが義務付けられています。これらの情報が曖昧だったり、問い合わせてもはっきりと答えなかったりする場合は、違法な業者である証拠です。
3. 正規の業者登録番号の記載がない
お金を貸すビジネスを行うには、国や都道府県への登録が必要です。登録された業者には必ず「登録番号」があります。この番号の記載がどこにもない、あるいは偽の番号を提示している場合は、100%ヤミ金融です。
4. 口座情報以外の過剰な個人情報を要求する
融資の審査と称して、家族や職場の連絡先、SNSのパスワード、さらには裸の写真(裸体写真)などを要求してくることがあります。これらは、返済が滞った際の脅迫や嫌がらせに使うためのものです。絶対に渡してはいけません。
5. 「審査なし」「ブラックOK」など甘い言葉で誘う
「誰でも貸します」「審査不要」といった言葉は、ヤミ金融業者が使う常套句です。正規の金融機関は、返済能力を調査するために必ず審査を行います。審査がないということは、返済できなくても別の手段で回収する自信がある、という裏返しなのです。
6. 契約書なしで融資をしようとする
法律で定められた契約書を交わさずに、口約束だけでお金を貸そうとするのは非常に危険です。後から「言った」「言わない」のトラブルになるだけでなく、法外な条件を押し付けられる原因になります。
7. 連絡先が頻繁に変わる・不明瞭
ヤミ金融業者は、警察の捜査から逃れるために、SNSのアカウントや電話番号を頻繁に変更します。連絡先がはっきりしなかったり、すぐに変わったりする相手は、信用できるはずがありません。
「くじら」はヤミ金融?違法性の根拠を解説
「個人間融資くじら」がなぜ危険なのか。それは、彼らの行為が日本の法律に明確に違反しているからです。「個人だから大丈夫」という理屈は通用しません。ここでは、彼らの行為がどのような法律に触れるのか、その違法性の根拠を具体的に見ていきましょう。
1. 貸金業法に違反する無登録営業
反復継続して金銭の貸付けを行うことは「貸金業」にあたり、国や都道府県への登録が義務付けられています。無登録でこの営業を行うことは、貸金業法違反という重大な犯罪です。SNSで不特定多数に融資を呼びかける「くじら」の行為は、まさにこれに該当します。
2. 出資法の上限をはるかに超える違法な高金利
法律で定められた金利の上限は、利息制限法で年20%です。しかし、ヤミ金融業者は「1週間で2割(年1042%)」「10日で5割(年1825%)」といった、常識では考えられない高金利を平気で要求します。これは出資法違反であり、刑事罰の対象となります。
3. 脅迫的な取り立て行為の実態
返済が遅れると、ヤミ金融業者はその本性を現します。早朝深夜を問わない脅迫的な電話、職場や家族への連絡、自宅への押しかけなど、あらゆる手段で精神的に追い詰めてきます。こうした行為は、貸金業法で禁止されている違法な取り立てです。
口コミや評判は信用できる?5chやSNS情報の注意点
「くじらから借りて助かった」といった口コミをSNSや5ch(2ch)などの掲示板で見かけることがあります。こうした情報を見ると、「もしかしたら大丈夫かも?」と思ってしまうかもしれません。しかし、ネット上の口コミを鵜呑みにするのは非常に危険です。そこには巧妙な仕掛けがあります。
1. 良い口コミは自作自演の可能性が高い
ヤミ金融業者は、自分たちで良い口コミを投稿して、安全な業者であるかのように見せかけます。複数のアカウントを使い分け、「対応が丁寧だった」「本当に助かった」といった書き込みをすることで、検索した人を安心させようとするのです。
2. 被害報告をかき消すためのサクラ投稿
本当の被害者が「騙された」「ひどい取り立てにあった」と書き込んでも、それをかき消すように大量のサクラ投稿が行われることがあります。多くの良い口コミの中に、少数の悪い口コミが埋もれてしまい、目立たなくなってしまうのです。
3. 本当の被害者は恐怖で声を上げられない
最も重要なのは、本当にひどい被害に遭っている人ほど、報復を恐れてネット上に書き込みができないという事実です。個人情報を握られているため、「下手に騒ぎ立てたら何をされるか分からない」という恐怖から、泣き寝入りしているケースがほとんどです。
もし「くじら」に手を出してしまったら?緊急相談窓口
万が一、「個人間融資くじら」のようなヤミ金融業者に関わってしまい、返済や取り立てに困っているなら、絶対に一人で抱え込まないでください。すぐに専門の機関に相談することが、解決への最短ルートです。あなたの助けになってくれる、信頼できる相談窓口があります。
1. 警察の相談専用窓口「#9110」
脅迫や暴力など、身に危険が及んでいる場合は、迷わず警察に相談しましょう。緊急時には110番ですが、そこまでではないけれど相談したいという場合は、警察相談専用電話「#9110」が利用できます。専門の相談員が対応し、適切なアドバイスをしてくれます。
2. 日本貸金業協会の相談窓口
日本貸金業協会は、貸金業界の健全化を目指す機関で、ヤミ金融に関する相談も受け付けています。「悪質業者(ヤミ金融)ホットライン」に電話すれば、今後の対応について相談に乗ってもらえます。相手が正規の業者かどうかの確認もできます。
3. ヤミ金問題に強い弁護士・司法書士
法的な手続きで問題を根本的に解決したいなら、弁護士や司法書士といった法律の専門家に相談するのが最も効果的です。特にヤミ金問題に精通した専門家なら、業者との間に介入し、不当な請求や嫌がらせを即座に止めてくれます。初回相談無料の事務所も多いので、まずは連絡してみましょう。
個人間融資くじらに頼らない!安全な資金調達の方法
お金に困った時、危険な「くじら」に頼る必要は全くありません。日本には、法律に則った安全な資金調達の方法がいくつも用意されています。少し手間はかかるかもしれませんが、将来のリスクを考えれば、正規のルートを選ぶのが賢明な判断です。代表的な3つの方法を紹介します。
1. 国や自治体が提供する公的融資制度
生活に困窮している人向けに、国や自治体が無利子または低金利でお金を貸してくれる制度があります。「生活福祉資金貸付制度」などがその代表です。お住まいの地域の社会福祉協議会が窓口になっているので、まずは相談してみることをお勧めします。
2. 大手消費者金融のカードローンを検討する
テレビCMなどでおなじみの大手消費者金融は、国に登録された正規の貸金業者です。法律で定められた金利の上限を守っており、無理な取り立てもありません。審査はありますが、スマートフォンで申し込みが完結するところも多く、即日融資に対応している場合もあります。
3. クレジットカードのキャッシング機能
もしクレジットカードを持っているなら、キャッシング枠を利用してお金を借りるという方法もあります。コンビニのATMなどですぐに現金を引き出せる手軽さが特徴です。ただし、金利は高めに設定されていることが多いので、計画的な利用が大切です。
まとめ
「個人間融資くじら」は、個人を装った極めて危険なヤミ金融業者です。「本当に借りれる?」という問いの答えは、「借りれるかもしれないが、その代償はあまりにも大きい」となります。甘い言葉の裏には、法外な金利、悪質な取り立て、個人情報の悪用といった深刻なリスクが待ち受けています。ネット上の良い口コミは決して信用しないでください。
もし、すでに関わってしまって悩んでいるなら、一人で解決しようとせず、すぐに警察や弁護士などの専門機関に相談してください。そして、これからお金が必要な方は、公的融資や正規の金融機関など、安全な方法を必ず選ぶようにしましょう。目先の安易さに飛びつかず、冷静に判断することが、あなたの未来を守る上で最も重要なことです。