詐欺の手口

高知東署「上位者」中国籍の男逮捕とは?1000万円詐欺未遂事件の全容

高知東署「上位者」中国籍の男逮捕とは?1000万円詐欺未遂事件の全容 詐欺の手口
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2026年5月、高知東署が中国籍の男を成田空港で逮捕しました。容疑は1000万円を狙った詐欺未遂です。この事件は、3月に高知市内で起きた警察官なりすまし詐欺と地続きで動いています。先に逮捕されたマレーシア人の男に続き、より上位の役割を担っていたとされる人物が浮かび上がってきました。

「上位者」とは何者なのか。1000万円詐欺未遂事件の全体像はどうなっているのか。報道された事実と高知県警の注意喚起を整理しながら、家族で読める形でまとめます。事件の構造と自衛策の両面から、知っておきたいポイントを順番に見ていきます。

  1. 高知東署が逮捕した中国籍の男とは?
    1. 成田空港で逮捕された37歳の容疑者の素性
    2. 「中間回収役」という立ち位置とは?
    3. 逮捕容疑となった具体的な行為
  2. 1000万円詐欺未遂事件はどう動いたのか?
    1. 被害に遭いかけた80代男性の状況
    2. 警察官をかたる電話から自宅訪問までの流れ
    3. 「だまされたふり作戦」で先に逮捕されたマレーシア人の存在
  3. 「上位者」とはどんな役割の人物なのか?
    1. 特殊詐欺グループのピラミッド構造
    2. 掛け子・受け子・中間回収役との違い
    3. 「上位者」が摘発されにくい理由とは?
  4. 1300万円事件と1000万円未遂事件の違いとは?
    1. 高知署が扱う1300万円詐取事件の概要
    2. 高知東署が扱う1000万円未遂事件との切り分け
    3. 同じ高知県内で短期間に発生した背景
  5. 警察官なりすまし詐欺の典型的な手口とは?
    1. 「+1」「+44」から始まる国際電話の正体
    2. SNSに誘導され偽の逮捕状を見せられる流れ
    3. 紙幣番号確認・無関係証明書という嘘の口実
  6. なぜ高知の事件で中国・マレーシア・東京がつながるのか?
    1. 国境をまたぐ詐欺グループの分業体制
    2. 受け子・回収役が日本各地に散らばる理由
    3. 国際送金・暗号資産・宅配便が使われる背景
  7. 「だまされたふり作戦」とはどんな捜査手法なのか?
    1. 被害者の協力で受け子を現行犯逮捕する仕組み
    2. 警察に相談したときの実際の流れ
    3. 作戦が成立するための条件とは?
  8. 高知県内の特殊詐欺被害は今どうなっているのか?
    1. 高知県警が公表している認知件数の傾向
    2. 高齢者が狙われやすい理由
    3. 県警が2026年に出している注意喚起の要点
  9. 不審な電話を受けたときの正しい対応とは?
    1. その場で「警察に確認します」と切る重要性
    2. #9110(警察相談専用電話)の使い方
    3. 家族・金融機関・宅配業者と連携する手順
  10. 家族が高齢者を詐欺から守るためにできることとは?
    1. 日常会話で「警察電話」の話題を出す方法
    2. 留守番電話・着信拒否設定の活用
    3. 現金・通帳・宅配便の動きを共有する習慣
  11. 詐欺グループの全容解明はどこまで進むのか?
    1. 上位共犯者の特定に向けた捜査の方向性
    2. 国際捜査共助・出入国管理の役割
    3. 過去の類似事件から見える今後の展開
  12. よくある質問(FAQ)
    1. 「上位者」と「主犯」は同じ意味ですか?
    2. 警察が本物かどうかその場で確認する方法はありますか?
    3. だまされたふり作戦は誰でも依頼できますか?
    4. 国際電話の「+1」着信は全て詐欺ですか?
    5. 被害に遭ってしまった場合、お金は戻ってきますか?
  13. まとめ
    1. 参考文献

高知東署が逮捕した中国籍の男とは?

高知東署は2026年5月25日、中国籍のチョウ・デンリュウ容疑者(37)を成田空港で逮捕しました。詐欺未遂の容疑です。ここでは、報道で明らかになっている範囲の人物像と容疑の中身を整理します。

成田空港で逮捕された37歳の容疑者の素性

逮捕されたチョウ容疑者は、テレビ高知の報道で37歳の中国籍の男性とされています。住所や職業の詳細は明らかにされていません。身柄は成田空港で押さえられました。海外渡航の前後を狙った検挙だったと見られます。

先に逮捕されたマレーシア人の携帯電話を解析したことが特定の決め手になりました。捜査機関はその通信履歴からチョウ容疑者の関与をたどったとされています。ここから、ひとつの事件が複数の関係者の摘発につながる流れが見えてきます。

「中間回収役」という立ち位置とは?

チョウ容疑者は「現金の中間回収役」とみられています。これは、被害者から直接お金を受け取る「受け子」と、より上位の指示役の間に立つ役割です。受け子から現金を受け取り、上位の人物へ流す中継地点にあたります。

マレーシア人の男が現金を回収できていた場合、チョウ容疑者に渡る予定だったとされています。今回は「だまされたふり作戦」によって現金が動く前に止まりました。中継ポイントで人物が特定できたのは、結果的に幸運な展開でした。

逮捕容疑となった具体的な行為

容疑は、2026年3月に共謀者と高知市の80代男性へ嘘の電話をかけ、現金1000万円をだまし取ろうとしたというものです。警察官などになりすまし「捜査のため紙幣の番号を確認する」と告げたとされています。

報道時点でチョウ容疑者の認否は明らかにされていません。詐欺未遂は、未遂であっても詐欺罪と同じ刑罰の対象になります。実際にお金が動かなかった場合でも、立件の対象になる仕組みです。

1000万円詐欺未遂事件はどう動いたのか?

事件は2026年3月にスタートしました。80代男性への電話から、自宅への現金回収、現行犯逮捕までの流れを順を追って見ていきます。事件の骨格をつかむと、特殊詐欺の手口がより立体的に見えてきます。

被害に遭いかけた80代男性の状況

被害者は高知市内に住む80代の男性です。3月のある日、警察官を名乗る人物から電話を受けました。電話の中身は「捜査のため紙幣の番号を確認したい」というものでした。一見もっともらしい口実です。

警察を名乗る相手から具体的な手続きを指示される展開は、特殊詐欺の典型パターンと一致しています。被害者本人は不安と緊張の中で会話を進めることになります。冷静な判断が難しくなる状況に追い込むのが、相手の狙いです。

警察官をかたる電話から自宅訪問までの流れ

電話で信用させたあと、犯人グループは現金の受け渡し方法を指示します。今回のケースでは、自宅近くまで人を向かわせる方法が選ばれました。受け子の役割を担っていたのが、3月に逮捕されたマレーシア人の男です。

受け子は被害者の自宅近くで現金を受け取る役回りにあたります。電話で話す人物と、現場に現れる人物は別人です。組織的に役割が分かれているため、一人を捕まえても全体像がすぐには見えません。だからこそ「上位者」を追う捜査が重要になります。

「だまされたふり作戦」で先に逮捕されたマレーシア人の存在

被害者と警察は、現金を渡したふりをして受け子を待ち構えました。これが「だまされたふり作戦」と呼ばれる手法です。マレーシア人の男はその場で現行犯逮捕されました。詐欺未遂の容疑です。

押収した携帯電話の解析が、その後の捜査を大きく進めました。中継役のチョウ容疑者が浮かび上がり、5月の逮捕につながっています。最初の現行犯逮捕が、組織の上層に向かう入口になりました。

「上位者」とはどんな役割の人物なのか?

報道で使われる「上位者」という言葉は、聞き慣れない響きを持ちます。ここでは特殊詐欺グループの内部構造を、役割ごとに分解して整理します。誰がどこにいるのかを知ると、ニュースの読み方が変わります。

特殊詐欺グループのピラミッド構造

特殊詐欺グループは、ピラミッド型の役割分担で動いていることが多いとされています。底辺に近いところに受け子や出し子がいます。中ほどに中間回収役や運搬役。上層に指示役や首謀者が位置します。

階層 主な役割 動きの特徴
上層 首謀者・指示役 顔を見せず指示だけを出す
中層 中間回収役・管理役 現金を上層へ流す中継
下層 受け子・出し子・掛け子 現場で直接動く

現場に出る人ほど捕まりやすく、上層ほど見えにくい構造です。今回のチョウ容疑者は中層に近い位置だったと報道されています。さらに上の人物がいるとみられ、捜査は続いています。

掛け子・受け子・中間回収役との違い

「掛け子」は被害者に電話をかける役割です。警察官や役所職員を名乗り、相手を信じ込ませる話術が求められます。「受け子」は現場に出向き、現金やキャッシュカードを受け取る役回りです。直接顔を出すため、検挙のリスクが高い立場と言えます。

「中間回収役」は受け子から現金を受け取り、上位へ橋渡しします。現場には出ず、組織内の物流ハブのような存在です。表に出ないため捕まりにくい一方、携帯電話やメッセージのやり取りに痕跡が残りやすい特徴があります。

「上位者」が摘発されにくい理由とは?

上位者は、被害者と直接やり取りしません。電話もせず、現金にも触れません。指示はSNSや暗号化されたメッセージアプリで出します。海外に拠点を置くケースもあります。物理的にも法的にも遠い場所にいる人物です。

証拠が直接残らないように設計された動き方が、上位者の検挙を難しくしています。下位の関係者から芋づる式にたどる以外に、近づく道はありません。今回の事件で携帯電話の解析が重視されたのは、その理由です。

1300万円事件と1000万円未遂事件の違いとは?

検索キーワードに含まれる「1300万円」は、高知署が扱った別の事件で出てきた金額です。混同しやすいため、高知東署の1000万円未遂事件と分けて整理します。同時期に高知県内で起きた2件の関係を見ていきます。

高知署が扱う1300万円詐取事件の概要

高知署は2026年4月17日、警察などをかたる特殊詐欺で高齢女性から1300万円をだまし取ったとして、台湾籍の容疑者(29)と中国籍の容疑者(25)を逮捕したと発表しました。読売新聞オンラインなどが報じています。被害者は高知市内の70代女性です。

女性は4月9日、東京都板橋区のアパートへ現金1300万円を宅配便で送付したとされています。受け取ったのが中国籍の容疑者でした。2人は「受け子」とみられ、台湾籍の容疑者は「荷物の受け取りを頼まれただけ」と否認しているとされています。

高知東署が扱う1000万円未遂事件との切り分け

1300万円事件は「高知署」が担当しています。被害者は70代女性です。手口は宅配便送付で、現金の受け取りは東京都内で行われました。

1000万円未遂事件は「高知東署」が担当しています。被害者は80代男性です。受け取りは高知市内の自宅近く、現行犯逮捕に至りました。担当署・被害者属性・受け渡し方法・結末がすべて異なる別事件です。

同じ高知県内で短期間に発生した背景

2件はいずれも2026年3月から4月にかけて発生しています。手口はどちらも警察などをかたる電話から始まっています。高知県警が継続的に注意喚起しているとおり、同じ系統の詐欺が短期間に集中したかたちです。

高知県警察ホームページでは、警察を名乗る詐欺の手口を具体的に紹介しています。国際電話の悪用や偽逮捕状の画像送付といった共通点が、両事件にも当てはまる可能性があります。県内の高齢者が次々に標的になっている現実が浮かびます。

警察官なりすまし詐欺の典型的な手口とは?

事件の根っこには、共通する詐欺シナリオがあります。電話の入り口から金銭要求までの流れは、ほぼ定型化されています。型を知れば、入り口で気づける可能性が高まります。

「+1」「+44」から始まる国際電話の正体

高知県警は、警察を名乗る詐欺で「+1」や「+44」で始まる国際電話が多く使われていると注意を呼びかけています。発信者番号には、高知県警代表電話と同じ「088-826-0110」が続けて表示されるケースもあります。

国外で任意の電話番号を表示できるサービスを悪用した手口です。発信者番号だけで本物と判断するのは危険です。日本国内の警察が国際電話で連絡することは通常ありません。「+」から始まる着信は、警察名乗りでも疑ってかかる場面と言えます。

SNSに誘導され偽の逮捕状を見せられる流れ

最初の電話は、本題に入る前に終わります。次の指示で、特定のSNSやメッセージアプリのダウンロードを求められます。アプリ上で「取り調べ」と称したやり取りが続きます。偽の警察手帳や偽の逮捕状の画像が送られてくることもあります。

「あなたの名前が事件の容疑者リストにある」と告げて不安を煽るのが定番です。SNS経由のやり取りに切り替わった時点で、相手の意図が見えやすくなります。本物の警察は、SNSで取り調べを行いません。

紙幣番号確認・無関係証明書という嘘の口実

金銭を要求する段階では、もっともらしい口実が使われます。「捜査のため紙幣の番号を確認したい」「無関係を証明するために送金が必要」といった表現です。今回の1000万円未遂事件でも、紙幣番号確認の名目が使われました。

現金や口座情報を求められた時点で、本物ではないと判断できるポイントです。警察が個人に対して紙幣番号確認や送金を求めることはありません。「無関係証明書」という制度自体が存在しないことを、家族で共有しておくと安心です。

なぜ高知の事件で中国・マレーシア・東京がつながるのか?

地方の高齢者を狙った事件に、なぜ複数の国籍と都市が登場するのか。素朴な疑問です。詐欺グループの分業体制を知ると、地理的な広がりに納得感が出てきます。

国境をまたぐ詐欺グループの分業体制

特殊詐欺の指示役は、海外に拠点を置くことが知られています。過去には、フィリピンや東南アジア各国に拠点があった事件が複数報道されてきました。日本国内には受け子や中継役を配置し、現場対応だけを任せる体制です。

指示は通信アプリで国境を越えて飛び交います。被害者の選定、電話の台本、受け渡し場所の指示まで遠隔で行われます。物理的な距離が摘発の壁になります。海外送金や暗号資産が組み合わさると、追跡はさらに難しくなります。

受け子・回収役が日本各地に散らばる理由

受け子や中継役は、現場ごとに別の人物が配置されます。同じ顔が何度も使われると目立つためです。今回の事件でも、受け子はマレーシア人、中継役は中国籍と国籍が分かれていました。担当区域も高知と東京で離れています。

役割と人物を細かく分けて、組織全体を見えにくくする仕組みです。一人が捕まっても、ほかのメンバーには直接の情報が伝わりにくい構造になっています。組織防衛のための分業と言えます。

国際送金・暗号資産・宅配便が使われる背景

現金の流れにも工夫が凝らされます。被害者から受け子へは、自宅訪問か宅配便。受け子から上位へは、中継役を経由した手渡しや国際送金。さらに上層では、暗号資産に変換して移動するケースも報道されています。

痕跡の残りにくい手段を組み合わせて使い分ける動き方です。高知から1300万円が宅配便で東京へ送られた1300万円事件は、この構造の一例にあたります。手段が多様化するほど、防ぐためのチェックポイントも増えていきます。

「だまされたふり作戦」とはどんな捜査手法なのか?

1000万円未遂事件で受け子の逮捕につながった「だまされたふり作戦」。被害者と警察が連携して受け子を待ち構える方法です。中身を知ると、相談する側の心理的なハードルが下がります。

被害者の協力で受け子を現行犯逮捕する仕組み

被害者が詐欺電話に気づいた段階で、警察に相談します。警察は受け子が訪れる場所と時間を把握し、現場で張り込みます。被害者は「お金を用意した」とふるまい、受け子を呼び寄せます。受け子が現れた瞬間に現行犯逮捕に至ります。

実際の現金が動かないかたちで犯人を捕まえるのが大きな特徴です。被害ゼロで検挙できる可能性があります。1000万円未遂事件は、この作戦が成功した典型例にあたります。

警察に相談したときの実際の流れ

不審な電話を受けた段階で、最寄りの警察署か警察相談専用電話「#9110」に連絡します。担当者が状況を聞き取り、詐欺の可能性が高いと判断された場合に作戦が検討されます。被害者の安全を最優先に、具体的な手順が組まれていきます。

相談しただけで作戦が始まるわけではない点に注意が必要です。事案の内容や時間的な余裕、被害者の体調などが考慮されます。早い段階で相談するほど、対応の選択肢は広がります。

作戦が成立するための条件とは?

作戦が組まれるには、いくつかの条件があります。受け子が訪れる日時や場所が特定できること。被害者本人が協力に同意していること。警察側に体制を組む時間があること。これらが揃って初めて実行されます。

焦って自分で対応するより、まず警察に共有するのが安全です。電話を切ったあと、すぐに#9110か110番へ連絡してください。家族にも同時に伝えておくと、判断のサポートを得られます。

高知県内の特殊詐欺被害は今どうなっているのか?

事件は単発で起きているわけではありません。高知県内では特殊詐欺が継続的に発生しています。県警の公開情報を踏まえて、現在地を確認しておきます。

高知県警が公表している認知件数の傾向

高知県警察は「高知県内の特殊詐欺被害状況」のページを定期的に更新しています。認知件数、被害額、年齢別の傾向が手口別にまとめられています。2026年1月の更新時点でも、被害は継続して確認されている状況です。

警察官をかたる手口は、近年特に目立つカテゴリとして位置づけられています。手口は固定ではなく、半年から1年で新しいバリエーションが現れます。最新情報は県警の公式ページで確認するのが確実です。

高齢者が狙われやすい理由

被害者の中心は60代から80代です。理由はいくつかあります。日中自宅にいる時間が長いこと。固定電話を使い続けていること。警察や役所からの連絡を真剣に受け止める傾向が強いこと。一定の貯蓄を持っているケースが多いこと。これらが組み合わさります。

「自分は大丈夫」と思っている人ほど標的になりやすい面もあります。手口は年々巧妙化しています。過去の知識だけでは対応できない場面が増えています。

県警が2026年に出している注意喚起の要点

高知県警察ホームページ「こうちのまもり」では、警察をかたる詐欺の特徴を具体的に紹介しています。国際電話の悪用、SNSへの誘導、偽逮捕状の画像送付、無関係証明書という嘘の制度名などが挙げられています。

「逮捕状検索」「優先調査の申請」といった偽サイトの存在にも触れられています。検索結果に出てきても、入力や登録は行わないことが求められます。県警の発信を定期的にチェックする習慣が、自衛の第一歩になります。

不審な電話を受けたときの正しい対応とは?

実際に怪しい電話を受けたら、どう動けばいいのか。手順を頭に入れておくと、いざというときに迷いません。家族で共有しておきたい行動の流れです。

その場で「警察に確認します」と切る重要性

電話の途中で違和感を覚えたら、いったん切ります。相手が引き留めようとしても、応じる必要はありません。「警察に直接確認します」と告げて切るだけで構いません。本物の警察は、確認の電話を歓迎します。

会話を続けるほど相手のペースに巻き込まれる仕組みになっています。話術で不安を煽る訓練を受けた相手と、長時間やり取りするのは危険です。短く切る判断が、最大の防御になります。

#9110(警察相談専用電話)の使い方

緊急ではない相談は「#9110」を使います。全国共通の警察相談専用電話です。最寄りの警察相談窓口につながります。詐欺の疑いがある電話を受けた段階で、ためらわず連絡してください。

110番は緊急時、#9110は相談用と覚えておくと使い分けが楽です。電話の内容、相手の名乗り、要求された行動を控えておくと、相談がスムーズになります。

家族・金融機関・宅配業者と連携する手順

不審な電話の内容は、すぐ家族にも共有します。一人で抱え込まないことが大切です。金融機関に大きな出金や送金を申し出る場面では、窓口担当者に状況を伝えてください。宅配便で現金を送るよう指示された場合は、宅配業者にも相談できます。

現金を宅配便で送る行為は、それ自体が極めて高いリスクを伴います。荷物の中身を申告せず送付することは、運送約款上も問題があります。複数の目を通すことで、止まる可能性が大きく上がります。

家族が高齢者を詐欺から守るためにできることとは?

被害を防ぐのは、本人の努力だけでは難しい場面があります。家族のさりげない関わりが大きな力になります。日常の中でできる工夫を見ていきます。

日常会話で「警察電話」の話題を出す方法

ニュースを話題にするのが自然な入り口です。「高知で1000万円の詐欺未遂があったらしい」と切り出すだけで構いません。実例があると、本人も自分ごととして受け止めやすくなります。説教調にならない伝え方がポイントです。

「もし電話があったら教えてね」と一言添えるのが効果的です。相談しやすい関係を作っておくと、いざというときに連絡が来ます。詐欺は孤立した状態で深まる傾向があります。

留守番電話・着信拒否設定の活用

固定電話を留守番電話設定にしておくと、見知らぬ番号からの電話に直接出る機会が減ります。着信拒否設定や、迷惑電話対策機能のついた電話機への切り替えも有効です。自治体が機器の購入補助を出している地域もあります。

機械的な仕組みで詐欺電話の入り口を狭めるのが基本戦略です。本人の意志だけに頼らず、環境を整える発想が役立ちます。一度設定すれば、長く効果が続きます。

現金・通帳・宅配便の動きを共有する習慣

大きな現金の引き出しや送金、見慣れない宅配便の発送について、家族と情報を共有する習慣を作ります。監視ではなく、相談の延長として位置づけます。一人で大きな金銭を動かさない仕組みが、最終的な歯止めになります。

家族が遠方に住んでいる場合は、定期的な電話やメッセージで近況を聞き合うだけでも変わります。普段から話せる関係であることが、急なときの相談につながります。

詐欺グループの全容解明はどこまで進むのか?

1000万円未遂事件の捜査は、まだ途中です。今後どこへ向かうのか、過去の類似事件と合わせて方向性を見ていきます。事件の続きを読み解くヒントになります。

上位共犯者の特定に向けた捜査の方向性

報道では、警察が「より上位の共犯者の存在も視野に」捜査を進めているとされています。チョウ容疑者から押収した携帯電話やメッセージ履歴が、次の手がかりになる可能性があります。中継役の上には、指示役がいるはずです。

ひとりの逮捕が次の逮捕につながる連鎖が、特殊詐欺捜査の基本です。時間はかかりますが、組織の上層へ向かう動きは続きます。経過は今後の発表を待つかたちになります。

国際捜査共助・出入国管理の役割

容疑者が海外に渡航した場合、国際捜査共助が活用されます。各国の警察と協力して身柄の確保や情報交換を行う仕組みです。成田空港での逮捕は、出入国の節目を捉えた対応にあたります。

出入国管理と捜査機関の連携が、海外を行き来する犯罪への対抗手段になっています。今回の事件でも、空港での検挙が組織解明の入り口になりました。今後も同様の動きが続くと見られます。

過去の類似事件から見える今後の展開

警察官なりすまし詐欺は、全国で類似事件が報じられています。新潟、岩手、東京など、複数の都道府県で中国籍の容疑者が逮捕されてきました。手口や役割分担には共通点が多く、グループ間のつながりが指摘されることもあります。

個別の事件が、より大きな組織の輪郭を浮かび上がらせる展開もあり得ます。高知の2件も、その全体像の一部である可能性があります。続報を追いながら、家族での備えを進めるのが現実的な向き合い方です。

よくある質問(FAQ)

事件報道だけでは見えにくい疑問をまとめました。読者から寄せられやすい質問に、報道と公式情報の範囲で答えていきます。

「上位者」と「主犯」は同じ意味ですか?

完全には同じではありません。「上位者」は組織内の階層が上の人物を指す広い言葉です。中継役より上、指示役、首謀者などを含む場合があります。「主犯」は事件全体を主導した人物に対して使われる、より特定的な言葉です。

報道で「上位者」と表現される段階は、まだ役割が確定していないケースが多くなります。捜査が進むにつれて、より具体的な肩書きが付くことがあります。

警察が本物かどうかその場で確認する方法はありますか?

電話を一度切り、自分で警察署の代表電話を調べてかけ直すのが確実です。相手から伝えられた番号には絶対にかけ直さないでください。同じ番号が表示されていても、発信者番号は偽装されている可能性があります。

最寄りの警察署の番号は、公式ホームページで確認できます。手元にメモしておくと安心です。#9110に相談する方法もあります。

だまされたふり作戦は誰でも依頼できますか?

被害に巻き込まれそうな状況であれば、相談自体は誰でもできます。ただし作戦の実施は、警察の判断によります。時間的な余裕、被害者の状況、安全性などを総合して決められます。

早い段階で相談するほど、選べる対応の幅が広がります。電話を受けた直後の相談が望ましいタイミングです。

国際電話の「+1」着信は全て詐欺ですか?

すべてではありません。海外在住の知人や、海外の事業者からの正規の連絡もあり得ます。ただし、心当たりのない「+1」「+44」着信は、警戒する価値があります。特に警察や役所を名乗る場合は、ほぼ詐欺と考えて差し支えありません。

心当たりがない国際電話は出ずに切るのが安全策です。重要な連絡であれば、別の方法でも届きます。

被害に遭ってしまった場合、お金は戻ってきますか?

全額戻るケースは多くありません。振込先口座が凍結されれば、残高に応じて返金される可能性があります。送金直後の速やかな通報が、戻る可能性を高めます。宅配便で現金を送った場合は、配送中であれば差し止めできることもあります。

気づいた瞬間に、銀行と警察、宅配業者へ同時に連絡するのが鍵です。時間との勝負になります。

まとめ

高知東署が逮捕した中国籍の男は、1000万円詐欺未遂事件の「中間回収役」とみられています。先に逮捕されたマレーシア人の受け子、まだ姿を見せていない上位者と、組織はピラミッド型に広がっています。同じ高知県内で起きた1300万円事件と合わせて見ると、警察官をかたる詐欺の構造が立体的に浮かびます。

家庭でできる備えは、特別なものではありません。電話を疑う習慣、家族との共有、#9110への相談。これらを今日から積み重ねるだけで、入り口の防御は大きく変わります。県警の「こうちのまもり」を一度開いて、最新の手口に目を通すことから始めてください。自治体によっては、迷惑電話対策電話機の購入補助を案内している場合があります。地元の窓口にも一度問い合わせる価値があります。

参考文献

  • 「警察官かたる男が1千万円要求 だまされた振りで受け子の男逮捕 詐欺未遂で高知東署」- 高知新聞
  • 「80代男性から1000万円詐取未遂 警察が『騙されたふり作戦』でマレーシア人の男逮捕→押収した携帯電話の解析などから中国籍の男(37)を成田空港で逮捕」- テレビ高知
  • 「70歳代女性が高知から送った1300万円入り宅配便、東京のホテルで受け取った台湾籍の容疑者を詐欺容疑で緊急逮捕」- 読売新聞オンライン
  • 「中国籍学生、194万円詐欺被害 大使館員名乗る男に、高知」- 共同通信
  • 「警察をかたる詐欺に注意!」- 高知県警察ホームページ「こうちのまもり」
  • 「高知県内の特殊詐欺被害状況」- 高知県警察
  • 「【注意喚起】高知県警察を名乗る詐欺に注意!!」- 香南市
  • 「【急増】成田国際空港警察署かたる詐欺電話に注意!その手口とは」- NHK
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