詐欺の手口

サプリ返金詐欺とは?SNSで3630万円被害の手口をわかりやすく解説

サプリ返金詐欺とは?SNSで3630万円被害の手口をわかりやすく解説 詐欺の手口

SNSで見かけたダイエット広告から、思わぬ詐欺に巻き込まれる事例が増えています。三重県松阪市では、60代の女性が3630万円を失いました。きっかけは、たった1袋のサプリ購入でした。

「返金される」という言葉を信じて、お金を振り込み続けた結果です。この記事では、サプリ返金詐欺の手口を順番にやさしく解説します。同じダイエット広告を見たあなたが、被害に遭わないために役立つ内容です。

  1. ダイエットサプリ絡みの詐欺とは?事件をわかりやすく整理
    1. 松阪市の60代女性が3630万円を失った経緯
    2. きっかけはSNSアプリのダイエット商品広告だった
    3. 「特殊詐欺」として発表された今回の事件の位置づけ
  2. なぜサプリの購入が高額振込につながったのか?
    1. 最初は数千円規模の商品購入から始まった
    2. 少額の支払いが信頼につながる心理
    3. 一度応じると断りにくくなる流れ
  3. 「費用の80%返金」という誘い文句の手口とは?
    1. 「ダイエットサポーター」を名乗る人物の役割
    2. 成功報酬・返金をエサにした勧誘の構造
    3. 返金を期待させて追加支払いを引き出す仕組み
  4. 「返金のための消費税」名目で振り込ませる流れとは?
    1. 受け取るためにお金が必要という矛盾した要求
    2. 消費税・手数料名目が繰り返される理由
    3. ATMやネットバンキングで複数回送金させる手口
  5. SNS広告からLINEへ誘導される導線とは?
    1. 広告タップでメッセージアプリ登録に進む流れ
    2. 個人を装った相手と一対一でやり取りさせる狙い
    3. 公開の場から閉じた連絡手段へ移す意図
  6. この手口がSNS型投資・ロマンス詐欺と似ている点
    1. 非対面でやり取りを重ねて信用させる共通点
    2. 「利益」「返金」を見せて送金を続けさせる構造
    3. 違いは投資か商品購入かという入り口の差
  7. なぜ中高年層が狙われやすいのか?
    1. SNS広告に触れる機会の増加
    2. 「お得」「返金」に反応しやすい設計
    3. 一人で判断し相談が遅れやすい状況
  8. 詐欺を見抜くためのチェックポイントとは?
    1. 返金にお金や税金が必要と言われたら疑う
    2. SNSだけで知り合った相手の指示で送金しない
    3. 急かす・複数回の振込を求める連絡は危険信号
  9. 被害に遭わないための具体的な対策
    1. 広告から誘導された個人アカウントを信用しない
    2. 送金前に家族や第三者へ相談する習慣
    3. 不審な定期購入・解約条件を契約前に確認する
  10. もし振り込んでしまったら?被害後にすぐやること
    1. まず振込先の金融機関へ連絡する
    2. 警察へ被害を届け出る
    3. 消費生活センターへ相談し記録を残す
  11. 相談できる公的窓口一覧
    1. 消費者ホットライン「188(いやや)」
    2. 警察相談専用電話「#9110」と緊急時の110番
    3. 国民生活センター・各自治体の消費生活センター
  12. よくある質問(FAQ)
    1. 少額の商品代金だけ払った段階でも詐欺ですか?
    2. 振り込んだお金は取り戻せますか?
    3. 相手のLINEはブロックしてよいですか?
    4. 家族が同じ広告に登録していたらどうすればよいですか?
    5. 同じような手口は他のサプリや商品でもありますか?
  13. まとめ
    1. 参考文献

ダイエットサプリ絡みの詐欺とは?事件をわかりやすく整理

ダイエットサプリ絡みの詐欺は、商品の購入から始まります。今回の松阪市の事件も同じでした。最初は小さな買い物でした。それが最終的に3630万円の被害へと膨らみます。まずは事件の全体像を整理します。

松阪市の60代女性が3630万円を失った経緯

松阪署は2026年6月16日、特殊詐欺事件の発生を発表しました。被害に遭ったのは、松阪市に住む60代の女性です。被害額は3630万円にのぼります。

きっかけは2025年8月でした。女性はSNSアプリに表示されたダイエット商品の広告を見ます。そこからダイエットサプリメントを購入しました。これが、長い被害の入り口になります。

きっかけはSNSアプリのダイエット商品広告だった

最初の接点は、よくある広告でした。スマホをいじっていると目に入る、あの種類の広告です。「痩せたい」という気持ちが、タップを誘います。

広告の先には商品の購入画面がありました。女性はサプリを注文します。この時点では、ごく普通の通販と変わりません。だからこそ、警戒しにくいのです。

「特殊詐欺」として発表された今回の事件の位置づけ

警察はこの事件を「特殊詐欺」として発表しました。特殊詐欺とは、対面せずにお金をだまし取る犯罪の総称です。電話やSNSを使う手口が含まれます。

サプリの購入自体が詐欺だったわけではありません。問題はその後でした。購入後に始まったやり取りが、被害の本体です。ここを理解すると、手口の流れが見えてきます。

なぜサプリの購入が高額振込につながったのか?

1袋のサプリが、なぜ3630万円になるのか。多くの人が抱く疑問です。答えは「少額から始める」という設計にあります。犯人は最初から大金を求めません。小さな入り口から、少しずつ距離を縮めます。

最初は数千円規模の商品購入から始まった

最初の支払いは、手の届く金額です。サプリ1袋なら数千円程度でしょう。この「払える額」が重要な役割を持ちます。

人は一度払うと、相手を業者として受け入れます。「お金のやり取りをした相手」という認識が生まれます。この認識が、後の振込への抵抗を弱めていきます。

少額の支払いが信頼につながる心理

小さな取引は、信頼の土台になります。「ちゃんと商品が届いた」という体験が安心を生むのです。その安心が、次のお願いを受け入れやすくします。

犯人はこの心理を利用します。最初は誠実な業者を演じるわけです。信頼を積み上げてから、本題を切り出します。順番が巧妙に計算されています。

一度応じると断りにくくなる流れ

人には「一貫性を保ちたい」という気持ちがあります。一度お金を出すと、途中でやめにくくなるのです。「ここまで払ったのだから」という思いが働きます。

犯人はこの感覚に付け込みます。少しずつ要求を増やしていくわけです。気づいたときには、引き返せない金額になっています。最初の一歩を疑うことが、何よりの防御です。

「費用の80%返金」という誘い文句の手口とは?

今回の事件で鍵になった言葉があります。「費用の80%が返金される」という誘いです。返金という響きには、得をする印象があります。その印象が、判断を曇らせます。手口を分解して見ていきます。

「ダイエットサポーター」を名乗る人物の役割

サプリ購入後、女性のもとに連絡が入ります。相手は「ダイエットサポーター」を名乗りました。やり取りはLINEで行われます。

この肩書きには、安心させる狙いがあります。応援してくれる味方だと思わせる役割です。実際には、お金を引き出すための登場人物にすぎません。親身な言葉の裏に目的が隠れています。

成功報酬・返金をエサにした勧誘の構造

サポーターはこう持ちかけます。「ダイエットが成功すれば費用の80%が返金される」と。痩せれば、ほとんどのお金が戻る計算です。とても魅力的に聞こえます。

ここに巧妙な仕掛けがあります。返金という「ごほうび」を先に見せるのです。人は、得られるはずの利益を逃したくないと考えます。その気持ちが、次の支払いを後押しします。

返金を期待させて追加支払いを引き出す仕組み

返金のためには条件があると言われます。理由はいくつも用意されています。「商品代金が必要」「税金が必要」といった具合です。

返金を受け取るために、さらにお金を払う。この矛盾に、その場では気づきにくいものです。期待が大きいほど、冷静さが失われます。戻ってくるお金のために払うのは、不自然なサインです。

「返金のための消費税」名目で振り込ませる流れとは?

今回の被害で繰り返されたのが「消費税」という名目です。返金のために消費税がいる、と言われました。一見もっともらしい理由です。しかし、よく考えると筋が通りません。その流れを追います。

受け取るためにお金が必要という矛盾した要求

お金を受け取る側が、先にお金を払う。これは本来あり得ない話です。正規の返金で、消費者が消費税を負担することはありません。

犯人は、この矛盾を言葉で覆い隠します。専門用語めいた説明を添えるのです。「受け取るために払う」と言われたら、立ち止まってください。そこに詐欺の核心があります。

消費税・手数料名目が繰り返される理由

名目は1回では終わりません。消費税の次は、別の費用が出てきます。手数料、保証金、解除料金。次々と理由が追加されます。

これは偶然ではありません。払うたびに新しい口実を用意する仕組みです。被害者が「もう少しで返金される」と思い続けるよう設計されています。終わりが見えないまま、振込が積み重なります。

ATMやネットバンキングで複数回送金させる手口

今回の女性は、2025年8月9日から振込を始めました。先月27日まで続いたとされます。送金はATMなどから、複数回に分けて行われました。

回数を分けるのには理由があります。1回あたりの金額を抑え、警戒されにくくするためです。少額の積み重ねが、結果として大きな被害になります。振込履歴がいくつも並んだとき、ようやく異常に気づくことが多いのです。

SNS広告からLINEへ誘導される導線とは?

詐欺には決まった「道すじ」があります。SNS広告で釣り、LINEへ移すという流れです。場所を移すことに、はっきりした目的があります。導線を知れば、途中で気づけます。

広告タップでメッセージアプリ登録に進む流れ

広告をタップすると、次の画面に進みます。多くの場合、メッセージアプリへの登録を求められます。「もっと詳しく」という案内につられて進む形です。

ここで接点が、公開の広告から個人のやり取りへ移ります。広告から直接LINEへ誘われたら、慎重になってください。正規の通販で、個人チャットに移る必要はほとんどありません。

個人を装った相手と一対一でやり取りさせる狙い

LINEでは、担当者個人とのやり取りになります。一対一の関係は、親密さを生みやすいものです。相手はあなただけを見てくれているように感じます。

この距離感が、判断を鈍らせます。「この人は信頼できる」という思い込みが生まれるのです。SNSだけで知り合った相手は、本当の姿が見えません。名前も顔も、いくらでも作れます。

参考までに、勧誘で送られてくるメッセージは次のような調子です。受け取ったときの見分けに役立ててください。

ダイエットの成功、おめでとうございます!
規定の達成で費用の80%が返金対象になります。
返金手続きには消費税のお支払いが必要です。
指定口座へお振込みをお願いします。

公開の場から閉じた連絡手段へ移す意図

なぜ閉じた場所へ移すのか。理由は単純です。第三者の目を避けるためです。公開の場では、他人の警告が入りやすいからです。

LINEのような閉じた空間なら、相手の言葉だけが届きます。冷静な意見が入る余地がありません。密室での説得は、詐欺の常套手段です。外の声が届かない状況こそ危険だと覚えておいてください。

この手口がSNS型投資・ロマンス詐欺と似ている点

今回の手口は、別の詐欺ともよく似ています。SNS型投資詐欺やロマンス詐欺です。入り口は違っても、骨組みは共通しています。比べてみると、特徴がはっきりします。

非対面でやり取りを重ねて信用させる共通点

3つの詐欺に共通するのは「会わない」ことです。すべてSNSやLINEだけで関係が進みます。直接会わないまま、信頼だけが育ちます。

やり取りを重ねるほど、相手を信じてしまいます。接触の回数が、信用の代わりになってしまうのです。会えない相手にお金を渡す。この点が共通の危うさです。

「利益」「返金」を見せて送金を続けさせる構造

投資詐欺では「儲かる」と見せます。今回のサプリ詐欺では「返金される」と見せます。どちらも、得をする未来を先に提示する点が同じです。

その利益を受け取るため、と理由をつけて送金させます。手数料や税金の名目もそっくりです。利益を見せてから費用を求める流れは、共通の型です。形を覚えておくと応用が効きます。

違いは投資か商品購入かという入り口の差

違うのは入り口だけです。投資詐欺は「お金を増やす話」から入ります。ロマンス詐欺は「恋愛感情」から入ります。サプリ詐欺は「商品購入」から入ります。

近年の被害規模を整理すると、深刻さが分かります。

項目 被害額の目安
SNS型投資・ロマンス詐欺(2024年合計) 約1272億円
SNS型投資・ロマンス詐欺(2025年上半期) 約590.8億円

入り口が変わっても、お金を抜く仕組みは同じです。1つの型を知れば、複数の詐欺に備えられます。

なぜ中高年層が狙われやすいのか?

今回の被害者は60代でした。中高年が狙われる事件は少なくありません。理由は年齢そのものではありません。生活環境や心理に背景があります。仕組みを見ていきます。

SNS広告に触れる機会の増加

今は誰もがスマホを使う時代です。中高年も例外ではありません。健康や美容の広告に触れる機会が増えています。

ダイエット関連の広告は、特に目に入りやすいものです。関心のある話題ほど、つい反応してしまいます。身近なテーマだからこそ、入り口になりやすいのです。

「お得」「返金」に反応しやすい設計

広告は、得をする言葉で作られています。「返金」「割引」「モニター」といった文句です。こうした言葉は、年齢を問わず魅力的です。

慎重な人ほど「損をしたくない」と考えます。その気持ちが、かえって付け込まれます。お得な話には、必ず裏の意図があると考えてください。うまい話を疑う習慣が守りになります。

一人で判断し相談が遅れやすい状況

被害が大きくなる原因の1つが、相談の遅れです。「自分で何とかしよう」と抱え込むケースが目立ちます。恥ずかしさから、家族にも言えないことがあります。

その間に、振込は続いてしまいます。相談が早ければ、被害は小さく済みます。一人で決めないことが、最大の防御策です。迷ったら、誰かに話す。それだけで流れが変わります。

詐欺を見抜くためのチェックポイントとは?

ここまで読めば、見分けるコツが見えてきます。いくつかのサインを知っておけば十分です。難しい知識はいりません。日常で使える目印を3つ紹介します。

返金にお金や税金が必要と言われたら疑う

最も分かりやすいサインです。返金のために、こちらが払う。これは正規の取引ではあり得ません。

消費税、手数料、保証金。名目は何であれ同じです。受け取るために先に払えと言われたら、詐欺と考えてください。例外はほとんどありません。

SNSだけで知り合った相手の指示で送金しない

顔も本名も知らない相手です。やり取りはSNSとLINEだけ。そんな相手の指示でお金を動かすのは危険です。

正規の業者なら、個人口座への振込を急かしません。指示通りに振り込ませようとする時点で、疑う理由があります。送金ボタンを押す前に、一呼吸おいてください。

急かす・複数回の振込を求める連絡は危険信号

犯人は時間を与えません。「今日中に」「期限がある」と急かします。焦らせて、考える余裕を奪うためです。

複数回に分けた振込の要求も要注意です。1回で終わらない支払いは不自然です。急かされたら、それ自体がサインだと受け止めてください。落ち着いて確認する時間こそ、相手が嫌がるものです。

被害に遭わないための具体的な対策

見分けるだけでなく、防ぐ行動も大切です。特別な道具はいりません。日々のちょっとした習慣で守れます。今日から始められる3つを挙げます。

広告から誘導された個人アカウントを信用しない

広告から個人チャットへ移されたら警戒します。そこが分かれ道です。安易に登録しないことが第一歩です。

相手がどれだけ親切でも、判断は変えません。親切さは、信用の根拠になりません。個人アカウントへの誘導は、いったん立ち止まる合図です。

送金前に家族や第三者へ相談する習慣

お金を動かす前に、誰かに話してみます。家族でも友人でも構いません。声に出すだけで、おかしさに気づくことがあります。

第三者は冷静に見てくれます。あなたが見えていない部分を指摘してくれます。送金の前に1人に相談する。これを習慣にしてください。たった一言が被害を防ぎます。

不審な定期購入・解約条件を契約前に確認する

サプリの通販には、解約トラブルも多くあります。初回が安くても、2回目以降が高額な場合があります。途中解約で差額を請求される例も報告されています。

実際、あるダイエットサプリでは、解約に関する相談が約7400件寄せられました。契約の前に、解約条件を必ず読んでください。「いつでも解約できる」の中身を確認する習慣が役立ちます。

もし振り込んでしまったら?被害後にすぐやること

すでに払ってしまった。そんなときも、できることがあります。早く動くほど、可能性は広がります。慌てず、順番に進めてください。手順を3つに分けます。

まず振込先の金融機関へ連絡する

最初にすべきは、金融機関への連絡です。振込先の銀行に、すぐ電話してください。状況によっては、口座の凍結が間に合うことがあります。

時間との勝負です。気づいた瞬間が、動くタイミングです。1分でも早い連絡が、お金を守る鍵になります。ためらわずに電話しましょう。

警察へ被害を届け出る

次に警察へ届け出ます。緊急の場合は110番です。急がない相談なら、警察相談専用電話の#9110が使えます。

被害の届け出は、捜査の手がかりになります。同じ手口の拡大を防ぐことにもつながります。届け出は、あなた以外の被害も止める行動です。遠慮はいりません。

消費生活センターへ相談し記録を残す

消費生活センターも頼れる相談先です。やり取りの記録は、必ず残しておいてください。LINEの画面、振込明細、広告の内容。すべてが証拠になります。

専門の相談員が、次の手を一緒に考えてくれます。1人で抱えず、公的な窓口を使ってください。記録があるほど、相談はスムーズに進みます。

相談できる公的窓口一覧

困ったときの連絡先を、まとめておきます。番号を控えておくだけで安心が違います。いざというとき、迷わず動けます。代表的な窓口を整理しました。

消費者ホットライン「188(いやや)」

商品やお金のトラブル全般に対応する番号です。局番なしの3桁、188にかけます。お住まいの地域の消費生活センターにつながります。

「これは詐欺かも」と思った段階で使えます。被害の前でも相談できます。迷ったら、まず188です。覚えやすい番号なので、家族にも共有しておきましょう。

警察相談専用電話「#9110」と緊急時の110番

事件性のある相談には警察が対応します。急がない相談は#9110です。今まさに被害が進んでいるなら110番にかけます。

どちらを使うか迷う必要はありません。緊急なら110、相談なら#9110、と覚えてください。状況に合わせて使い分けられます。

国民生活センター・各自治体の消費生活センター

全国の相談を支えるのが国民生活センターです。各自治体にも消費生活センターがあります。地域の窓口は、188から案内してもらえます。

主な相談先を表にまとめます。

窓口 連絡先
消費者ホットライン 188
警察相談専用電話 #9110
緊急通報 110

番号をスマホに登録しておくと安心です。いざというとき、探す手間がなくなります。

よくある質問(FAQ)

記事の内容に関して、よく寄せられる疑問をまとめました。短く答えていきます。気になる項目から読んでください。

少額の商品代金だけ払った段階でも詐欺ですか?

商品が正しく届いているなら、購入自体は問題ありません。注意すべきは、その後のやり取りです。返金やサポートを名目に追加の支払いを求められたら危険です。

少額の段階で気づけたなら幸運です。それ以上払う前に、連絡を断ってください。心配なら188に相談しましょう。

振り込んだお金は取り戻せますか?

状況によります。早く金融機関へ連絡すれば、可能性は残ります。口座の凍結が間に合えば、被害回復につながる場合があります。

ただし、確実に戻る保証はありません。だからこそ、スピードが大切です。気づいたらすぐ動く。これが何より重要です。

相手のLINEはブロックしてよいですか?

やり取りを止める意味で、ブロックは有効です。ただし、その前に記録を残してください。画面のスクリーンショットを保存しておきます。

記録は相談や届け出で役立ちます。証拠を保存してから、連絡を断ちましょう。順番を間違えないようにします。

家族が同じ広告に登録していたらどうすればよいですか?

まずは落ち着いて話を聞いてください。責める口調は逆効果です。本人が相談しやすい雰囲気を作ることが先決です。

そのうえで、一緒に窓口へ連絡します。1人で抱え込ませないことが大切です。家族の声かけが、被害の歯止めになります。

同じような手口は他のサプリや商品でもありますか?

あります。サプリに限った話ではありません。美容品、健康食品、いろいろな商品で似た手口が報告されています。

共通するのは「返金」や「お得」を入り口にする点です。商品が変わっても、型は同じです。1つの型を知れば、別の商品でも見抜けます。

まとめ

サプリ返金詐欺は、小さな買い物から始まります。1袋のサプリが、3630万円の被害へとつながりました。鍵は「返金のために払う」という矛盾です。受け取るために先に払えと言われたら、詐欺を疑ってください。SNSの広告からLINEへ移される流れも、見逃せないサインです。

不安を感じたら、1人で決めないことが守りになります。送金の前に家族へ話す。困ったら188や#9110へかける。この行動だけで、被害の多くは防げます。なお、こうした手口は連絡手段や名目を変えながら続いています。最近は、にせの警察官を装う手口や、生成された音声・画像で本人になりすます事例も出ています。新しい型が出ても、根っこは同じです。今日、家族と詐欺の話を1つ共有することから始めてください。

参考文献

  • 「3630万円被害 松阪の女性、特殊詐欺 SNSで商品購入巡り 三重」- 伊勢新聞
  • 「手口一覧と今日からできる対策」- 警察庁 SOS47特殊詐欺対策ページ
  • 「還付金詐欺」- 警察庁 SOS47特殊詐欺対策ページ
  • 「【新手の詐欺】『○○ペイで返金します』に注意!」- 国民生活センター
  • 「通信販売サイトの返金手続を装い送金させる事業者に関する注意喚起」- 消費者庁
  • 「令和7年上半期における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」- 警察庁
  • 「SNS型投資・ロマンス詐欺に注意」- 松阪市
  • 「ダイエットサプリ販売会社に業務停止命令 相談7000件超」- 消費者庁/時事ドットコム
  • 「消費者ホットライン188」- 消費者庁