お金のコラム

お墓を建てるお金がないときの選択肢7つ|費用を抑えて供養する方法

お墓を建てるお金がないときの選択肢7つ|費用を抑えて供養する方法 お金のコラム

親を見送ったあと、納骨先が決まらずに悩む人は少なくありません。お墓を建てるお金がないと、遺骨をどうすればいいのか不安になりますよね。実は、納骨には法律上の期限がありません。焦って高いお墓を契約する必要はないのです。

この記事では、お墓を建てるお金がない人に向けて、費用を抑えた7つの供養方法を紹介します。あわせて、健康保険から受け取れるお金や、安さだけで選んだときの注意点も解説します。読み終えるころには、自分の予算でできる供養の形が見えてくるはずです。

  1. お墓を建てるお金がないのは特別なこと?
    1. 一般墓の平均購入金額はいくら?
    2. なぜお墓を建てるのにお金がかかるのか?
    3. 墓石のお墓を選ばない人が増えている理由とは?
  2. お墓はすぐに建てなくても大丈夫?
    1. 納骨に法律上の期限はあるの?
    2. 遺骨を自宅で保管するのは違法にならない?
    3. 納骨のタイミングはいつが多い?
  3. お金がないときに選べる供養の選択肢7つ
    1. 1.合祀墓・合葬墓に納骨する
    2. 2.樹木葬を選ぶ
    3. 3.納骨堂を利用する
    4. 4.個別型の永代供養墓を選ぶ
    5. 5.海洋散骨する
    6. 6.手元供養にする
    7. 7.本山納骨・送骨を利用する
  4. 供養方法ごとの費用相場はいくら?
    1. 一般墓・樹木葬・納骨堂の平均金額の違いとは?
    2. 合祀墓・散骨・送骨はいくらでできる?
    3. 購入後にかかる年間管理費はいくら?
  5. それでもお墓を建てたい場合の資金づくりの方法とは?
    1. 墓石ローン・メモリアルローンは使える?
    2. 親族と費用を分担するにはどう相談する?
    3. 遺産や生前準備のお金を充てられる?
  6. 健康保険や自治体から受け取れるお金があるって本当?
    1. 埋葬料・埋葬費・葬祭費の違いとは?
    2. 申請の期限と必要な書類は?
    3. 生活保護の葬祭扶助は利用できる?
  7. 安さだけで供養方法を選ぶと後悔する?
    1. 合祀すると遺骨を取り出せなくなるのはなぜ?
    2. 親族との話し合いで決めておくべきことは?
    3. 契約前に確認したい追加費用とは?
  8. 遺骨をそのまま放置するとどうなる?
    1. 遺骨の扱いが法律違反になるケースとは?
    2. 無縁仏として扱われる流れとは?
    3. 費用に困ったときの相談先はどこ?
  9. 自分に合った供養方法はどう選べばいい?
    1. 費用・お参りのしやすさ・継承者の有無で比較する
    2. 家族の意向を確認する手順とは?
    3. 見学や見積もりでチェックすべき項目とは?
  10. お墓を建てるお金がない人のよくある質問(FAQ)
    1. 納骨しないまま何年も遺骨を置いていても大丈夫?
    2. 5万円以下でできる供養方法はある?
    3. 生活保護を受けていてもお墓は持てる?
    4. 遺骨の一部だけ納骨する分骨はできる?
    5. 後からあらためてお墓を建て直すことはできる?
  11. まとめ:お墓を建てるお金がなくても供養の方法はある
    1. 参考文献

お墓を建てるお金がないのは特別なこと?

「うちだけお墓が用意できない」と落ち込む必要はありません。まずは一般的なお墓の価格と、墓石を建てない人が増えている背景を確認しましょう。数字を知ると、気持ちが少し軽くなります。

一般墓の平均購入金額はいくら?

鎌倉新書の「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」によると、墓石を建てる一般墓の平均購入金額は152.0万円です。内訳は墓石代が平均101.7万円、土地利用料が平均46.5万円となっています。

車が1台買える金額です。葬儀費用を払った直後の家庭にとって、すぐに用意できる額ではありません。お墓を建てるお金がないという悩みは、ごく普通のことだと考えてください。

なぜお墓を建てるのにお金がかかるのか?

一般墓の費用は、大きく3つに分かれます。墓地の区画を使う権利である永代使用料。石の加工と設置にかかる墓石代。そして毎年支払う管理費です。

土地と石という2つの大きな買い物が重なる構造です。だから金額が膨らみます。都市部では土地代が高いため、平均を大きく超えるケースもあります。

墓石のお墓を選ばない人が増えている理由とは?

同じ2026年の調査では、購入されたお墓のうち一般墓は15.2%にとどまりました。樹木葬が47.4%と半数近くを占めています。さらに合祀墓・合葬墓のシェアは16.4%となり、一般墓を上回りました

継承者がいらない、管理の負担が少ない、費用が安い。この3点が支持される理由です。墓石を建てないことは、もう珍しい選択ではありません。

お墓はすぐに建てなくても大丈夫?

お金の工面より先に知っておきたいのが、時間の話です。納骨を急ぐ必要があるのかどうか。ここを誤解していると、無理な契約につながります。結論から言えば、急がなくて大丈夫です。

納骨に法律上の期限はあるの?

遺骨に関するルールは「墓地、埋葬等に関する法律」で定められています。この法律には、いつまでに納骨しなければならないという期限の定めがありません

つまり、納骨は何年後でも問題ないのです。四十九日までにお墓を用意しなければ、と思い込んでいた人にとっては大きな安心材料になります。

遺骨を自宅で保管するのは違法にならない?

自宅での遺骨の保管は違法ではありません。骨壺のまま仏壇のそばに安置しておけます。お金が貯まるまで自宅に置いておくという選び方は、実際に多くの家庭がとっている方法です。

注意したいのは湿気です。骨壺の中は結露しやすいので、直射日光や水回りを避けた場所に置きましょう。保管そのものに費用はかかりません。

納骨のタイミングはいつが多い?

すでにお墓がある家庭では、四十九日法要にあわせた納骨が一般的です。ただし新しくお墓を建てる場合、完成までに2〜3か月かかります。四十九日には物理的に間に合いません。

そのため、一周忌や三回忌を目安に納骨する家庭が多くあります。節目の法要にあわせると親族も集まりやすいという利点もあります。期限がない以上、自分たちのペースで決めて構いません。

お金がないときに選べる供養の選択肢7つ

墓石のお墓を建てなくても、供養の方法は複数あります。ここでは費用を抑えられる7つの選択肢を紹介します。金額の目安と特徴を比べながら、自分の家庭に合いそうなものを探してみてください。

1.合祀墓・合葬墓に納骨する

合祀墓は、ほかの人の遺骨と一緒にひとつのお墓へ埋葬する方法です。費用の目安は3万〜30万円程度で、今回紹介する中でも特に安い選択肢です。

供養と管理は霊園や寺院が行ってくれます。継承者も必要ありません。ただし、一度合祀すると遺骨を取り出せないという大きな注意点があります。この点は後の章でくわしく説明します。

2.樹木葬を選ぶ

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花を墓標とするお墓です。2026年の調査での平均購入金額は71.7万円でした。合祀タイプなら20万〜50万円程度に抑えられます。

人気の理由は費用だけではありません。調査では樹木葬購入者の83.0%が「年間管理費がかからない」と回答しています。買ったあとの維持費がほぼ不要という点は、家計にとって大きな魅力です。

3.納骨堂を利用する

納骨堂は、屋内の収蔵スペースに遺骨を納める施設です。平均購入金額は81.5万円ですが、ロッカー型なら20万〜80万円程度から利用できます。

駅の近くに立地する施設が多く、天候を気にせずお参りできます。お参りする場所を残したいけれど墓石は建てられないという人に向いた選択肢です。形式によって価格差が大きいので、複数の施設を比べましょう。

4.個別型の永代供養墓を選ぶ

永代供養墓は、霊園や寺院が遺族に代わって供養と管理を続けてくれるお墓です。費用の目安は10万〜150万円程度と幅があります。

合祀に抵抗がある場合は、一定期間だけ個別に安置するタイプを選べます。17回忌や33回忌まで個別、その後に合祀という流れが一般的です。個別期間の長さで金額が変わるため、契約前に確認してください。

5.海洋散骨する

海洋散骨は、粉末状にした遺骨を海にまく方法です。業者に遺骨を預ける委託散骨なら、7万円程度から依頼できます。

散骨は、節度をもって行う限り違法ではないとされています。ただし、遺骨は2ミリ以下に粉骨するなどのルールがあります。トラブルを避けるため、必ず専門業者に依頼することをおすすめします。まいた遺骨は戻らない点も忘れないでください。

6.手元供養にする

手元供養は、遺骨を自宅に置いて供養する方法です。ミニ骨壺やペンダントに遺骨の一部を納める形なら、数千円〜数万円で始められます。

お墓を買わないため、初期費用はほとんどかかりません。故人をいつでも身近に感じられるのが最大の特徴です。一方で、自分が亡くなったあとの遺骨の行き先は決めておく必要があります。

7.本山納骨・送骨を利用する

本山納骨は、信仰する宗派の本山に遺骨を納める方法です。関西や北陸では古くからある風習で、数万円程度のお布施で受け入れてもらえる寺院もあります。

送骨は、遺骨を寺院や霊園へ郵送して供養してもらう仕組みです。費用は3万〜10万円程度が目安です。遠方まで足を運べない人や、体力的に移動が難しい人にとって現実的な選択肢になっています。

供養方法ごとの費用相場はいくら?

7つの選択肢を見てきましたが、金額を並べて比べると違いがはっきりします。ここでは最新の調査データをもとに、供養方法ごとの費用と、見落としがちな維持費を整理します。

一般墓・樹木葬・納骨堂の平均金額の違いとは?

「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」の平均購入金額を表にまとめます。

お墓の種類 平均購入金額 前年との比較
一般墓 152.0万円 3.7万円減
納骨堂 81.5万円 微増
樹木葬 71.7万円 微増

一般墓と樹木葬の差は約80万円です。お墓の形を変えるだけで、これだけの費用を抑えられます。

合祀墓・散骨・送骨はいくらでできる?

平均データのない供養方法も、相場の目安があります。

供養方法 費用の目安
合祀墓 3万〜30万円
委託散骨 7万〜20万円
送骨 3万〜10万円
手元供養 数千円〜数万円

10万円以下でも供養は成立します。お墓を建てるお金がない状態でも、遺骨の行き先がなくなるわけではありません。

購入後にかかる年間管理費はいくら?

見落としやすいのが、買ったあとのお金です。一般墓の年間管理費は5千円〜2万円程度が目安です。納骨堂は1万〜3万円程度かかる施設もあります。

一方、樹木葬は83.0%が管理費不要、合祀墓も管理費がかからないのが一般的です。初期費用と維持費をセットで比べることが、あとで困らないコツです。

それでもお墓を建てたい場合の資金づくりの方法とは?

家族の希望や地域の慣習から、墓石のお墓を建てたい場合もあるでしょう。まとまった現金がなくても、資金を用意する方法はあります。代表的な3つを紹介します。

墓石ローン・メモリアルローンは使える?

石材店が提供する墓石ローン(建墓ローン)を使えば、分割払いでお墓を建てられます。銀行や信販会社のメモリアルローン、フリーローンも選択肢です。

ただし、ローンには審査があります。金利の負担も発生します。月々いくらなら無理なく返せるかを先に計算してから申し込みましょう。石材店によってはローンを扱っていないので、最初に確認してください。

親族と費用を分担するにはどう相談する?

お墓の費用を1人で全額負担しなければならない、という法律はありません。お墓は親族全員に関わるものです。兄弟姉妹で分担するのは自然な方法です。

相談のコツは、先に見積もりを取り、具体的な金額を示してから話すことです。金額が曖昧なまま話し合うと、あとでトラブルになりやすくなります。負担割合は書面に残しておくと安心です。

遺産や生前準備のお金を充てられる?

遺産相続が決まっているなら、相続財産からお墓を購入する方法があります。相続の手続きが終わるまでは、遺骨を自宅で保管しておけば問題ありません。

また、生前に自分のお墓を用意しておく人もいます。お墓は祭祀財産にあたるため、生前に購入すればその分の相続財産を減らせるという面もあります。家族に負担を残したくない人が選ぶ方法です。

健康保険や自治体から受け取れるお金があるって本当?

意外と知られていませんが、葬儀やお墓に関して公的なお金を受け取れる制度があります。申請しなければ1円も支給されません。使える制度がないか、必ず確認しましょう。

埋葬料・埋葬費・葬祭費の違いとは?

亡くなった人が会社の健康保険(協会けんぽなど)に加入していた場合、生計を維持されていた遺族に埋葬料として5万円が支給されます。該当する遺族がいない場合は、実際に埋葬した人へ埋葬費が支払われます。

国民健康保険や後期高齢者医療制度の加入者だった場合は、自治体から葬祭費が支給されます。金額は自治体によって異なり、3万〜7万円程度が目安です。

申請の期限と必要な書類は?

これらの給付は自動では振り込まれません。申請が必要です。埋葬料・葬祭費ともに、申請期限は原則2年とされています。

必要書類は、申請書のほか、死亡を証明する書類や葬儀の領収書などです。加入していた健康保険の窓口、または市区町村の窓口で手続きします。葬儀の領収書は捨てずに保管しておいてください。

生活保護の葬祭扶助は利用できる?

生活保護を受けている人が葬儀を行う場合、葬祭扶助という制度を使えます。火葬や納骨など、最低限の葬送にかかる費用が支給される仕組みです。

ただし、葬祭扶助の対象はあくまで葬送の費用です。墓石を建てる費用は対象外となります。利用を考える場合は、葬儀の前に福祉事務所へ相談することが条件です。事後の申請は認められません。

安さだけで供養方法を選ぶと後悔する?

費用を抑えられる方法には、それぞれ引き換えになる条件があります。契約してから気づいても、やり直せないものがあるのです。この章では、後悔を防ぐための3つの確認点を説明します。

合祀すると遺骨を取り出せなくなるのはなぜ?

合祀墓では、遺骨を骨壺から出して、ほかの人の遺骨と同じ場所に埋葬します。物理的に混ざるため、あとから家族の遺骨だけを取り出すことはできません

「やはり個別に供養したい」と思っても、戻せないのです。散骨も同じく、まいた遺骨は回収できません。取り返しがつかない方法かどうかを、契約前に必ず確認してください。迷いがあるなら、個別安置期間のあるタイプを選ぶと安全です。

親族との話し合いで決めておくべきことは?

供養の形は、費用を出す人だけの問題ではありません。お参りしたい親族もいます。無断で散骨や合祀を進めると、深刻な対立につながることがあります。

話し合いでは、次の3点を確認しておきましょう。

  • 供養方法に反対の人がいないか
  • 費用を誰がいくら負担するか
  • お参りの場所が必要かどうか

決定前に全員へ説明しておくだけで、多くのトラブルは防げます。

契約前に確認したい追加費用とは?

広告に書かれた金額だけで判断すると、あとから費用が増えることがあります。よくある追加費用は、納骨法要のお布施、銘板への刻字料、個別安置期間の延長料などです。

寺院のお墓なら、檀家としての付き合いが発生する場合もあります。見積もりを取るときは、「総額でいくらになるか」を書面で確認してください。口頭の説明だけで契約しないことが鉄則です。

遺骨をそのまま放置するとどうなる?

費用に困ったからといって、遺骨を放置するのは避けるべきです。法律に触れるケースや、無縁仏になってしまう流れを知っておきましょう。困ったときの相談先もあわせて紹介します。

遺骨の扱いが法律違反になるケースとは?

自宅での保管は合法です。しかし、遺骨を山や公園などに埋めたり捨てたりすると、刑法の遺骨遺棄罪に問われるおそれがあります。墓地以外への埋葬は法律で禁止されているからです。

自己判断での散骨も危険です。他人の土地や漁場の近くでまけば、トラブルや損害賠償につながります。遺骨を手放すときは、必ず正規の納骨先か専門業者を通すようにしてください。

無縁仏として扱われる流れとは?

引き取り手のない遺骨は、自治体が一定期間保管したのち、無縁仏として合葬されるのが一般的です。既存のお墓も、管理費が長く滞納されると無縁墓と見なされ、撤去の対象になります。

無縁仏になると、個別の供養はできません。そうなる前に、安い納骨先へ移す判断をした方が、費用も気持ちの負担も小さく済みます。

費用に困ったときの相談先はどこ?

1人で抱え込む必要はありません。相談できる窓口は複数あります。

  • 市区町村の福祉窓口(葬祭扶助・葬祭費の相談)
  • 加入していた健康保険の窓口(埋葬料の申請)
  • 霊園・納骨堂のポータルサイトや無料相談窓口
  • 菩提寺がある場合は住職

とくに自治体の窓口は、公営の合葬墓など安価な選択肢を案内してくれることがあります。まず電話1本から始めてみてください。

自分に合った供養方法はどう選べばいい?

選択肢と注意点がそろったところで、最後は決め方です。金額だけで選ぶと迷いが残ります。3つの軸で比べて、家族が納得できる形に絞り込んでいきましょう。

費用・お参りのしやすさ・継承者の有無で比較する

判断の軸は次の3つです。

比較の軸 確認すること
費用 初期費用と年間管理費の総額
お参り 参拝できる場所が残るか、通える距離か
継承者 子や孫に管理を引き継ぐ必要があるか

たとえば「お参りの場所は欲しいが継承者はいない」なら、樹木葬や納骨堂が候補になります。3つの軸に優先順位をつけると、選択肢は自然と2〜3個に絞れます。

家族の意向を確認する手順とは?

決め方の手順はシンプルです。まず候補を2〜3個に絞ります。次に費用の目安を調べます。最後に家族へ提示して意見を聞きます。

このとき、故人が生前に希望を残していなかったかも確認してください。エンディングノートや遺言に供養の希望が書かれていることがあります。故人の希望と家族の納得、この2つがそろった方法が正解です。

見学や見積もりでチェックすべき項目とは?

候補が絞れたら、実際に見学しましょう。資料だけでは分からないことが多いからです。見学時のチェック項目は次の通りです。

  • 総額の見積もり(追加費用の有無)
  • 合祀までの個別安置期間
  • お参りの方法と時間の制限
  • 交通アクセスと駐車場
  • 運営元の経営状態や実績

2〜3か所を比べてから決めるのが基本です。人気の区画は早く埋まることもあるので、良い場所が見つかったら空き状況をこまめに確認してください。

お墓を建てるお金がない人のよくある質問(FAQ)

ここまでの内容を踏まえて、検索されることの多い疑問に短く答えます。気になる質問だけ拾い読みしても構いません。

納骨しないまま何年も遺骨を置いていても大丈夫?

問題ありません。納骨の期限を定めた法律はないため、何年自宅に置いても違法にはなりません。

実際に、お金が貯まるまで数年かけて準備する家庭もあります。湿気を避けた場所で保管し、家族の節目にあわせて納骨のタイミングを決めましょう。

5万円以下でできる供養方法はある?

あります。合祀墓の中には3万円程度から受け入れている施設があります。送骨も3万円前後のプランが見つかります。

手元供養なら数千円から始められます。ただし、安い方法ほど遺骨を取り出せない条件が付きやすい点には注意してください。

生活保護を受けていてもお墓は持てる?

葬祭扶助で火葬などの費用はまかなえますが、お墓の購入費用は支給対象外です。そのため、墓石のお墓を持つのは現実的に難しくなります。

選択肢としては、自治体の合葬墓や安価な合祀墓が中心になります。福祉事務所に事前相談することが第一歩です。

遺骨の一部だけ納骨する分骨はできる?

できます。遺骨の一部を合祀墓や本山に納め、残りを手元供養にする方法は広く行われています。

分骨には分骨証明書が必要になる場合があります。火葬場や墓地の管理者に発行を依頼してください。費用を抑えつつお参りの場所も残せる、バランスの良い方法です。

後からあらためてお墓を建て直すことはできる?

自宅保管や納骨堂に納めた遺骨なら、あとからお墓を建てて移せます。別のお墓へ移す場合は、市区町村で改葬許可の手続きが必要です。

ただし、合祀した遺骨と散骨した遺骨は戻せません。将来お墓を建てる可能性が少しでもあるなら、遺骨を取り出せる方法を選ぶことが大切です。

まとめ:お墓を建てるお金がなくても供養の方法はある

納骨に期限はなく、遺骨は自宅で保管できます。合祀墓や送骨なら10万円以下、樹木葬でも70万円前後と、一般墓の152.0万円より大幅に費用を抑えられます。埋葬料や葬祭費といった公的なお金も、申請すれば受け取れます。

今日できることは2つです。1つは、葬儀の領収書を確認して埋葬料や葬祭費の申請準備を始めること。もう1つは、気になる供養方法の資料を2〜3件請求することです。なお、実家に古いお墓がある人は、将来の墓じまいの費用も視野に入れておくと計画が立てやすくなります。改葬には市区町村での許可手続きが必要になるため、遺骨を動かす予定がある人は窓口で流れを聞いておくとスムーズです。

参考文献

  • 「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」-「鎌倉新書(いいお墓)」
  • 「墓地、埋葬等に関する法律」-「e-Gov法令検索」
  • 「ご本人・ご家族が亡くなったとき(埋葬料・埋葬費)」-「全国健康保険協会(協会けんぽ)」
  • 「葬祭扶助(生活保護制度)」-「厚生労働省」
  • 「改葬許可申請の手続き」-「各市区町村公式サイト」