詐欺の手口

被災地の空き巣・リフォーム詐欺とは?避難中の家を守る対策と相談先

被災地の空き巣・リフォーム詐欺とは?避難中の家を守る対策と相談先 詐欺の手口

地震のあと、被災地では空き巣やリフォーム詐欺が増えやすくなります。避難で家を空ける時間が長くなるほど、狙われるリスクは高まります。2026年8月の熊本地震でも、各県警がパトロール隊を派遣するほど警戒が強まっています。

この記事では、被災地で起きやすい犯罪の手口を整理します。そのうえで、避難中の家を守る空き巣対策、リフォーム詐欺の見分け方と断り方、被害に遭ったときの相談先までを順番に解説します。今日からできることだけを集めました。

  1. なぜ被災地で空き巣が増えるのか?
    1. 住民が避難して無人の家が増えるから
    2. 停電や倒壊で防犯設備が働かなくなるから
    3. 過去の熊本地震でも盗難被害が多発した教訓
  2. 被災地で報告されている犯罪の種類とは?
    1. 留守宅を狙った空き巣・窃盗
    2. 高額請求するリフォーム詐欺・点検商法
    3. 義援金や支援を装った詐欺
  3. 警察はどんな防犯活動をしているのか?
    1. 各県警からのパトロール隊派遣の仕組み
    2. パトカーと移動交番車による巡回内容
    3. 住民が警察に協力できること
  4. 避難前に自宅でできる空き巣対策とは?
    1. すべての窓と出入口を施錠して塞ぐ
    2. 貴重品・通帳・印鑑は持ち出す
    3. 在宅を装う工夫と近所との声かけ
  5. 在宅避難や日中だけ家を空ける場合の注意点とは?
    1. 短時間の外出でも必ず施錠する
    2. 車上荒らし・物置の盗難への備え
    3. 不審な人や車を見たときの通報方法
  6. リフォーム詐欺の手口とは?よくある勧誘トーク
    1. 「無料点検」を名乗る突然の訪問
    2. 「今すぐ契約しないと危険」と契約を急がせる
    3. 「保険金で無料で直せる」と申請代行を持ちかける
  7. 悪質業者と正規業者を見分けるポイントとは?
    1. その場で契約せず複数社から見積もりを取る
    2. 会社名・所在地・建設業許可を確認する
    3. 自治体や罹災証明の手続きと照らして判断する
  8. 悪質な訪問業者への断り方とは?
    1. 玄関を開けずに対応する方法
    2. きっぱり断る具体的なフレーズ
    3. しつこい場合は警察相談専用電話#9110へ
  9. 契約してしまった場合の対処法とは?
    1. 訪問販売は8日以内ならクーリング・オフできる
    2. 書面やメールでの通知の出し方
    3. 期間を過ぎた場合に相談できる窓口
  10. 空き巣被害に遭ったときの手続きとは?
    1. 警察への被害届の出し方
    2. 盗難に対する火災保険の補償確認
    3. 再発防止のためにやるべきこと
  11. 離れて暮らす家族ができるサポートとは?
    1. 実家の防犯状況を電話で確認する項目
    2. 契約前に必ず家族へ相談するルール作り
    3. 見守りサービスや近隣への依頼
  12. 被災地の防犯・詐欺に関するFAQ
    1. 避難所にいる間、家の見回りは誰かしてくれますか?
    2. 業者が「役所から来た」と言った場合は信用できますか?
    3. クーリング・オフは工事が始まっていても使えますか?
    4. 相談は無料でできますか?どこに電話すればよいですか?
    5. パトロールが終わった後の防犯はどうすればよいですか?
  13. まとめ
    1. 参考文献

なぜ被災地で空き巣が増えるのか?

被災地で空き巣が増えるのには、はっきりした理由があります。理由が分かれば、対策の優先順位も見えてきます。まずは「なぜ狙われるのか」から確認しましょう。

住民が避難して無人の家が増えるから

空き巣が最も嫌うのは「人の気配」です。被災地では、その気配が一気に消えます。

避難所や親戚宅へ移る世帯が増えると、地域全体が無人に近い状態になります。「留守の家が多い」と分かっている場所は、空き巣にとって効率のよい狙い目になります。普段なら不審者に気づく近所の目も、避難で減ってしまいます。

停電や倒壊で防犯設備が働かなくなるから

もうひとつの理由は、防犯設備の停止です。停電すると、センサーライトや防犯カメラは動きません。

窓ガラスが割れたままの家や、戸が閉まらない家もあります。鍵をかけたくても、かけられない状態が生まれるわけです。侵入の手間が減るぶん、犯行のハードルは下がります。設備が復旧するまでは、人の工夫で補う必要があります。

過去の熊本地震でも盗難被害が多発した教訓

2016年の熊本地震では、被災した住宅から電化製品が盗まれる被害が多く発生しました。今回の2026年の地震でも、警察は同じ被害を警戒しています。

だからこそ、佐賀県警や宮崎県警、長野県警などが八代市を中心にパトロールを行っています。過去に実際へ被害が集中した事実があるからこそ、警察も先回りで動いているのです。個人の対策も、この教訓に沿って考えると無駄がありません。

被災地で報告されている犯罪の種類とは?

被災地の犯罪は空き巣だけではありません。手口を知らないと、被害に気づくのが遅れます。ここでは実際に報告されている3つのタイプを整理します。

留守宅を狙った空き巣・窃盗

代表的なのが、避難で無人になった家を狙う空き巣です。現金や通帳だけでなく、家電や工具も盗まれます。

被害に気づくのは、片付けのために自宅へ戻ったときです。「何が盗まれたのか分からない」状態になりやすいのも、被災地の窃盗の特徴です。あとで保険請求や被害届に関わるため、貴重品の管理は最初が肝心です。

高額請求するリフォーム詐欺・点検商法

次に多いのが、住宅の修理に便乗する詐欺です。「屋根を無料で点検します」と訪問し、高額な工事契約を迫ります。

2026年の熊本地震でも、高額なリフォーム費用を請求する悪質な訪問販売の被害が出始めています。被害が「出始めている」段階の今こそ、手口を知っておく価値があります。壊れた家を早く直したい心理につけ込むのが、この手口の本質です。

義援金や支援を装った詐欺

3つ目は、支援を装う詐欺です。義援金の募集を名乗る電話や、行政の給付金を装うSMSが届くことがあります。

見分けるポイントはシンプルです。行政や警察が、電話やSMSでATM操作や振込を求めることはありません。少しでも迷ったら、その場で応じないことです。折り返しは、自分で調べた公式窓口の番号にかけ直しましょう。

警察はどんな防犯活動をしているのか?

被災地では、地元の警察だけで警戒しているわけではありません。全国の県警が応援に入っています。仕組みを知ると、住民として協力できることも見えてきます。

各県警からのパトロール隊派遣の仕組み

大きな災害が起きると、全国の警察から応援部隊が被災地へ派遣されます。2026年8月の熊本地震では、福岡県警や佐賀県警などが特別部隊を結成しました。

長野県警も8月10日に「特別自動車警ら部隊」の8人を派遣しています。被災県だけでなく、全国の警察が交代で被災地の防犯を支える体制になっています。派遣は要請に応じて順次続く予定です。

パトカーと移動交番車による巡回内容

長野県警の部隊は、パトカー2台と移動交番車1台で活動します。震度6強を観測した八代市が中心です。

夜間は、倒壊した家屋にライトを当てながら巡回します。移動交番車は、その場で相談を受けられる「動く交番」の役割を持ちます。パトカーの姿が見えるだけでも、犯罪の抑止と住民の安心につながります。

住民が警察に協力できること

パトロールの効果を高めるのは、住民からの情報です。不審な人や車を見かけたら、迷わず110番してください。

緊急でない相談は、警察相談専用電話の#9110が使えます。「通報するほどか分からない」ときの連絡先が#9110です。ナンバーや服装をメモしておくと、警察が動きやすくなります。

避難前に自宅でできる空き巣対策とは?

避難所へ向かう前の数分で、被害のリスクは大きく変わります。やることは3つだけです。慌てているときほど、順番どおりに確認しましょう。

すべての窓と出入口を施錠して塞ぐ

まずは施錠です。玄関だけでなく、勝手口・窓・トイレや浴室の小窓まで確認します。

ガラスが割れて施錠できない場合は、板やベニヤで内側から塞ぎます。「入りにくそうな家」に見せるだけでも抑止効果があります。雨戸やシャッターがあれば、すべて閉めてから家を離れてください。

貴重品・通帳・印鑑は持ち出す

次に貴重品です。現金・通帳・印鑑・キャッシュカードは、家に残さず持ち歩きます。

警察も、貴重品はできる限り持ち歩くよう呼びかけています。「家に置いておくほうが安全」という平常時の感覚は、被災地では逆になります。持ち出せない大型の品は、外から見えない場所へ移しておきましょう。

持ち出すもの 理由
現金・通帳・印鑑 空き巣の第一目標になるため
キャッシュカード・保険証 再発行に時間がかかるため
権利証・保険証券 生活再建の手続きで必要になるため
スマホ・充電器 相談や情報収集に必須のため

在宅を装う工夫と近所との声かけ

最後は「留守に見せない」工夫です。郵便物が郵便受けにたまると、留守が一目で分かってしまいます。

可能なら配達を止めるか、近所の人に回収を頼みましょう。避難先をご近所と伝え合っておくと、互いの家を気にかけ合えます。地域のつながりは、それ自体が防犯設備の代わりになります。

在宅避難や日中だけ家を空ける場合の注意点とは?

自宅で寝泊まりしながら避難生活を送る人もいます。在宅避難でも油断はできません。短時間の外出にこそ、落とし穴があります。

短時間の外出でも必ず施錠する

給水や買い出しの「ちょっとの外出」が狙われます。空き巣の犯行は数分で終わるからです。

ゴミ出しや隣家への用事でも、鍵はかけてください。「すぐ戻るから」という数分の隙が、被災地では一番危ないのです。面倒でも、施錠を習慣にしてしまうのが確実です。

車上荒らし・物置の盗難への備え

狙われるのは家の中だけではありません。車内に置いた現金や工具も被害に遭います。

車内には貴重品を残さず、必ず施錠します。物置や倉庫の工具・発電機も、盗難の対象になりやすい品です。復旧作業で使う道具ほど、鍵つきの場所で保管しましょう。

不審な人や車を見たときの通報方法

「家の周りをうろつく人がいる」「見慣れない車が止まっている」。そんなときは、ためらわず通報してください。

緊急なら110番、急ぎでなければ#9110です。通報は「疑わしい段階」でかまいません。結果的に何もなくても、警察が困ることはありません。地域の通報が増えるほど、犯罪者は近寄りにくくなります。

リフォーム詐欺の手口とは?よくある勧誘トーク

リフォーム詐欺には、決まったパターンがあります。トークの型を知っておけば、玄関先で気づけます。よく使われる3つの流れを見ていきましょう。

「無料点検」を名乗る突然の訪問

入口はほぼ共通です。「近くで工事をしていて、お宅の屋根が気になった」「無料で点検します」と訪ねてきます。

点検と称して屋根に上がり、「このままだと雨漏りする」と不安をあおります。わざと瓦をずらして壊す悪質なケースも報告されています。頼んでいない点検は、その時点で断ってよいのです。

「今すぐ契約しないと危険」と契約を急がせる

次の段階が「即決」の要求です。「今日契約すれば割引します」「業者が足りず、今を逃すと直せません」と迫ります。

急がせるのは、比較や相談をさせないためです。契約を急がせる業者は、それだけで疑ってよいサインです。本当に必要な工事なら、1日考えても条件は変わりません。

「保険金で無料で直せる」と申請代行を持ちかける

最近目立つのが、保険金を使った勧誘です。「火災保険や地震保険を使えば自己負担ゼロ」と持ちかけ、申請の代行手数料を取ります。

実際には、保険金が下りない工事まで契約させられる例があります。うその理由で保険金を請求すると、契約者自身が詐欺に問われるおそれもあります。保険の相談は、業者ではなく自分の保険会社へ直接行いましょう。

悪質業者と正規業者を見分けるポイントとは?

「全部の業者を疑うべきなの?」と不安になるかもしれません。そうではありません。確認のポイントを押さえれば、誠実な業者との違いは見えてきます。

その場で契約せず複数社から見積もりを取る

最大の防御は「即決しないこと」です。どんな工事でも、複数社から見積もりを取りましょう。

正規の業者は、比較検討を嫌がりません。相見積もりを嫌がる業者は、価格や工事内容を比べられると困る業者です。金額だけでなく、工事の範囲や保証内容も見比べてください。

会社名・所在地・建設業許可を確認する

次に、業者の実体を確認します。名刺や契約書に、会社名・住所・固定電話の番号があるかを見てください。

一定規模の工事には建設業許可が必要です。会社名で検索して、所在地や許可の有無を確かめるだけでも効果があります。連絡先が携帯番号だけの業者は、慎重に扱いましょう。

自治体や罹災証明の手続きと照らして判断する

被災後の修理は、罹災証明書や支援制度と関わります。手続きの流れを知っている業者かどうかも、判断材料になります。

「役所の手続きは不要」「証明書がなくても大丈夫」と言う業者には注意してください。修理の前に自宅の被害を写真で記録しておくと、証明にも保険にも使えます。迷ったら、市町村の窓口で修理支援の制度を確認してから動きましょう。

悪質な訪問業者への断り方とは?

手口が分かっても、玄関先で押し切られる人は少なくありません。断り方にもコツがあります。準備しておけば、その場で慌てずにすみます。

玄関を開けずに対応する方法

原則は「ドアを開けないこと」です。インターホンやドア越しに用件を聞きます。

顔を合わせると、断りにくくなるのが人間の心理です。相手の名刺や社名を確認するのも、ドア越しで十分です。開けてしまった場合も、家の中には入れないでください。

きっぱり断る具体的なフレーズ

断るときは、短く言い切ります。理由を説明するほど、反論の隙を与えてしまいます。

「要りません」「契約しません」「帰ってください」の3つだけ覚えれば足ります。使いやすい言い方を用意しました。

・点検は頼んでいません。お引き取りください。
・契約する気はありません。帰ってください。
・家族と決めることにしています。この場では決めません。
・必要なら自分で業者を探します。結構です。

「検討します」はNGです。再訪問の口実を与えるだけなので、はっきり断りましょう。

しつこい場合は警察相談専用電話#9110へ

断っても居座る。何度も来る。そうなったら、個人で対応する段階は終わりです。

「帰ってください」と告げたのに帰らない行為は、不退去罪にあたる可能性があります。迷惑を感じた時点で#9110、身の危険を感じたら110番です。業者の車のナンバーを控えておくと、相談がスムーズになります。

契約してしまった場合の対処法とは?

もし契約してしまっても、あきらめる必要はありません。訪問販売には、契約をなかったことにできる制度があります。期限があるので、早めに動きましょう。

訪問販売は8日以内ならクーリング・オフできる

訪問販売で結んだ契約は、クーリング・オフの対象です。法定の契約書面を受け取った日から8日以内なら、無条件で解除できます。

理由を説明する必要はありません。違約金も発生しません。「契約したから終わり」ではなく、8日間は取り消せる権利が法律で守られています。まずは契約書面の受け取り日を確認してください。

書面やメールでの通知の出し方

クーリング・オフは、書面または電磁的記録で通知します。はがきなら、両面をコピーしてから特定記録郵便などで送ります。

書く内容は次のとおりです。

契約解除通知
契約年月日:2026年〇月〇日
商品名:屋根修理工事
契約金額:〇〇円
販売会社:株式会社〇〇 担当者〇〇
上記の契約を解除します。
支払済みの〇〇円を返金してください。
2026年〇月〇日
住所・氏名

クレジット契約を組んだ場合は、信販会社にも同じ通知を送ります。コピーと送付記録は、必ず手元に保管してください。

期間を過ぎた場合に相談できる窓口

8日を過ぎていても、道が閉ざされたわけではありません。うその説明で契約させられた場合などは、取り消しを主張できることがあります。

判断には専門知識が必要です。消費者ホットライン188に電話すれば、最寄りの消費生活センターにつながります。契約書と経緯のメモを手元に置いて相談すると、話が早く進みます。

空き巣被害に遭ったときの手続きとは?

対策をしていても、被害をゼロにはできません。遭ってしまったときは、手続きの順番が大切です。焦らず、この流れで進めてください。

警察への被害届の出し方

被害に気づいたら、室内に触れる前に110番します。現場の状態が、捜査の手がかりになるからです。

片付けたい気持ちは分かりますが、少し待ってください。被害届の受理番号は、保険請求で必要になります。盗まれた物のリストを作りながら、警察の指示に従いましょう。

盗難に対する火災保険の補償確認

盗難は、火災保険の補償対象になっている場合があります。家財の契約内容を確認してみてください。

請求には、被害届の受理番号や被害品の情報が必要です。「地震保険は盗難の対象外」なので、使うのは火災保険側の盗難補償です。判断に迷ったら、加入している保険会社へ直接問い合わせましょう。

再発防止のためにやるべきこと

一度入られた家は、再び狙われることがあります。侵入経路になった窓や戸は、優先して補強してください。

補助錠や防犯フィルムは、ホームセンターでも手に入ります。鍵を盗まれた場合は、シリンダーごと交換が必要です。ご近所にも被害を伝えて、地域全体で警戒を高めましょう。

離れて暮らす家族ができるサポートとは?

被災地の親を、遠方から心配している人も多いはずです。距離があっても、できることはあります。電話1本が、詐欺被害の防波堤になります。

実家の防犯状況を電話で確認する項目

まずは電話で状況を聞きましょう。聞くべきことを決めておくと、短い通話でも要点を押さえられます。

  • 家の施錠と、壊れた窓や戸の有無
  • 貴重品を持ち出しているか
  • 訪問してきた業者はいないか
  • 困りごとの相談先(188・#9110)を知っているか

「変な業者が来なかった?」と直接聞くだけで、親が被害を打ち明けるきっかけになります。定期的に、同じ項目を確認してください。

契約前に必ず家族へ相談するルール作り

高齢の親世帯は、訪問販売の主な標的です。事前のルールが、いちばんの防御になります。

「工事の契約は、金額にかかわらず契約前に電話する」。この1つを約束しておくだけで、即決契約の大半は防げます。断り文句として「息子に相談しないと決められない」と言えるのも、親にとっては心強いはずです。

見守りサービスや近隣への依頼

自分が頻繁に帰省できない場合は、周囲の力を借りましょう。実家のご近所に、様子を気にかけてもらえるよう頼んでおきます。

警備会社の見守りサービスや、自治体の高齢者見守り事業も選択肢です。「誰かが見ている家」だと分かるだけで、空き巣も詐欺業者も近寄りにくくなります。連絡網を作っておくと、次の災害時にも役立ちます。

被災地の防犯・詐欺に関するFAQ

避難所にいる間、家の見回りは誰かしてくれますか?

警察が被災地域をパトロールしています。2026年8月時点では、八代市を中心に各県警の応援部隊が巡回中です。

ただし、個別の家を常時見張る仕組みではありません。施錠と貴重品の持ち出しは、自分で行う必要があります。心配な点は、巡回中の移動交番車でも相談できます。

業者が「役所から来た」と言った場合は信用できますか?

その場では信用しないでください。市役所や県が、修理業者を個別に派遣することは基本的にありません。

身分証の提示を求め、名乗った部署へ自分で電話して確認します。確認の電話番号は、相手が言う番号ではなく、自分で調べた代表番号を使うのが鉄則です。

クーリング・オフは工事が始まっていても使えますか?

使えます。訪問販売の場合、工事が始まっていても8日以内なら解除できます。

すでに施工された部分の費用を請求されても、支払う義務はありません。元の状態に戻す費用も、業者の負担です。強く請求されたら、188へ相談してください。

相談は無料でできますか?どこに電話すればよいですか?

無料で相談できます。窓口は内容で使い分けましょう。

窓口 番号 相談内容
警察(緊急) 110 事件・不審者を見た今
警察相談専用電話 #9110 急がない防犯相談
消費者ホットライン 188 契約・詐欺のトラブル

通話料がかかる場合はありますが、相談料は不要です。迷ったら188にかければ、適切な窓口を案内してもらえます。

パトロールが終わった後の防犯はどうすればよいですか?

応援部隊の派遣には期間があります。長野県警の部隊は8月21日までの予定です。

その後は、地元警察の巡回と住民の自主防犯が中心になります。施錠・貴重品管理・近所の声かけという基本は、部隊の有無に関係なく続けてください。町内会の防犯パトロールに参加するのも有効です。

まとめ

被災地の防犯は、施錠・貴重品の携行・即決契約の回避という3つの基本に集約されます。あわせて、110番・#9110・188という3つの番号を家族で共有しておけば、いざというときに迷いません。2026年8月時点では警察の応援部隊が巡回していますが、派遣には期限があります。自分の家は自分で守る準備を、今日から始めてください。

生活再建が進むと、次は罹災証明書の申請や住宅の応急修理制度など、行政の支援手続きが本格化します。この段階でも「申請を代行する」と近づく業者が現れます。制度の正しい窓口は市町村です。防犯の知識と支援制度の知識をセットで持っておくことが、被災後の暮らしを立て直す土台になります。

参考文献

  • 「災害に便乗した悪質商法に注意」-「国民生活センター」
  • 「訪問販売によるリフォーム工事・保険金の申請サポートの勧誘にご注意」-「消費者庁」
  • 「住まいる防犯110番」-「警察庁」
  • 「被災地で空き巣やリフォーム詐欺の被害が出始める 長野県警が熊本県にパトロール隊員を派遣」-「NBS長野放送」
  • 「被災地での空き巣被害防止へ 警察が夜間パトロール」-「TKUテレビ熊本」
  • 「保険金請求の代行トラブルに関する注意喚起」-「日本損害保険協会」